DUO3.0例文解説メモ #306
DUO3.0例文の306本目です。
倍数表現と呼ばれる構文で、A is ~ times …er than Bで「AはBの~倍…である」という意味になります。
suite
「スイートルーム」「一式の家具」等の意味を持つ名詞。カタカナでスイートルームというので、suite roomと言いたくなるが英語の場合はroomは不要。加えて、sweet(甘い)ではなくsuiteという点にも要注意。
語源は語根suit(続く)を持っており、「~に続く」「~伴う」といったニュアンスから「一式のもの」「一続きの」という意味に派生している。スイートルームは「寝室やリビングルーム、応接室などが一式となった一続きの部屋」のことなので前述の語源イメージともマッチする。なお、suitは他の意味にも派生しているので、マインドマップ風にイメージをまとめると下図のような感じとなる。
be three times larger than…
「…の3倍広い」という意味の表現。倍数表現と呼ばれる構文で、A is ~ times …er than Bという形で「AはBの~倍…である」という意味になる。この表現で個人的に重要と感じるのはtimesの理解だと思う。timeと言えば、真っ先に「時間」という意味を思い浮かべるが、この意味では不可算名詞となりtimesという複数形にはならない。
では、ここではどういう意味かと言うと「繰り返しの回数」となる。そのため、A is three times larger than Bであれば「AはBを基準にして3回繰り返したサイズより広いですよ」ということ。意訳すれば「AはBの3倍の広さですよ」ということ。
<補足1:timeについて>
timeは時間という意味では不可算名詞となると説明したが、この部分について補足しておく。残念ながらDUOの例文には良い例がなかったので、表現のためのロイヤル英文法の例文を引用する。The argument went on for a long time and was recorded on tape.(その議論は長時間続きテープに録音された)、ここでのfor a long timeというのが期間としての時間を意味している。
不可算名詞なのにaを付けているのは、a long timeという一本の時間を表す線のようなものが「そこにある」という感覚だと思う。このイメージで時間が経過した場合、単に線が伸びるだけなのでtimesという複数形にはならない。ここで、この1本の時間線をある一定間隔で区切ってやれば、線が複数になりtimesという複数形になる。この場合、区切ったtimeは繰り返されるため「繰り返しの回数」という概念につながる。
<補足2:times as ~ asとの比較>
学校では、A is ~ times …er than Bの等価表現として、A is ~ times as…as Bというのを習う。この例文に合わせた形にすれば、A is three times as large as Bとなる。ただ、前者の表現(A is three times larger than B)は上で直訳したように「AはBを基準にして3回繰り返したサイズより広いですよ」となることから「AはBの3倍より広いですよ」となるはずである。そのため、厳密には等価表現とはならない(前者:A>3×B、後者:A=3×Bの関係)。
この辺りに関しては、英語の質問サイトを見たところ意見が分かれているが、前者もA=3×Bを意味するというのが多数派のようである。理由としては、A is three times larger than Bの「倍」を意味するtimesに焦点が当たり、largerの部分は軽視されるようになったのが要因の一つと書かれていた記憶がある。そのため、DUOの訳も「AはBの3倍の広さ」となっていると考えられる。
condominium
「分譲マンション」「コンドミニアム」等の意味を持つ名詞。語源は、con(一緒に)+inus(所有する人)+ium(名詞語尾:集団)→「一緒に家を所有する人の集団」となり冒頭の意味につながっている。
日本語でもコンドミニアムと言うことがあるので、わざわざ細かく語源に分解する必要はないかもしれない。apartment, condominium, mansionの違いについてはBerlitzのサイトに詳しく書かれているので、気になる人は読んでみるとよいと思う。なお、condoと略して言うことも多々ある。
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