DUO3.0例文解説メモ #362
DUO3.0例文の362本目です。
It is 形容詞 of 人 to…という構文は学校で必ず教わります。ただ、ルールで留まらずに感覚まで昇華できるように例文暗唱に取り組むとよいと思います。
It is 形容詞 of 人 to…
<It is 形容詞 for 人 to…>と一緒に学校で必ず教えられる有名な構文。学校では、itは形式主語のことでto不定詞以下のことを示すといった文法的な説明を受けると思う。ただ、大西先生の本ではitは自分の心の中に浮かんだ状況を受けて足りない部分をto不定詞で説明しているとの解説がなされている。
この例文もその感覚に当てはめれば、It’s optimistic of you(話者の心の中ではあなたは楽観的だよということ)+to…(ただ楽観的だと言っても周りの人が分からないのでその部分をto…で説明。toは到達というニュアンスを含むため、そこを指し示して内容を補うという感覚)となる。
なお、optimistic of youのof(分離)は、youからoptimisticという性質を抽出しているという感覚になると思う。
optimistic
「楽観的な」「(考えが)甘い」等の意味を持つ形容詞。語源は、optimum(最善、最適)+istic(形容詞語尾)→「最善になる」ということ。ここから、そのように考える性質といったニュアンスから冒頭の意味につながる。
もしくは、optimism(楽観主義)は、op(働く)+imum(最上級)+ism(抽象名詞語尾:~主義)→「物事が最大限に働くという考え方の主義」となるので、これに接尾辞-ic(形容詞語尾)を付加して形容詞化したものと考えてもよいと思う。なお、対義語は前の例文で出てきたpessimistic(悲観的な)となるのでこの辺りも意識しておくとよいと思う。
work out
「上手くいく」という意味の句動詞。分解して考えれば、work(働く)+out(外に)→「働いて外に出す」ということ。同句動詞は他にも様々な意味を持っており、その広がりをマインドマップ風にまとめると下図のようになる。
そのため「上手くいく」という訳語ではなく、働いて外に出すというイメージから文脈に応じて臨機応変に理解する癖をつけるのがよいと思う。
なお、この例文の場合は、things will work outで自動詞の意味となるが、ここで説明しているように自身を補って考えれば、things will work themselves out(物事は働いて自身を外に出す)というような直訳となり「働いて外に出す」→「結果や成果を出す」という成功のニュアンスが発生するため冒頭の意味につながる。
at best
「最善の状態で」「せいぜい」等の意味を持つ表現。at the bestのtheが省略された形となる(at the bestと略さずに書くとフォーマル度が増す)。分解して考えれば、at(点)+best(最善)→「最善の点(状態)で」という意味になる。主に「理想には程遠いが」というようなニュアンスで使われることが多い表現となる。この例文の場合は、物事が上手くいくのが8割~10割とした場合、現実は理想から程遠く最善でも5割だよということ。
fifty-fifty chance
「五分五分のチャンス」という意味の表現。日本語でも使う人がいるので誰でも一度は耳にしたことがあると思う。同じような意味を持つ単語にopportunityがあるが、chanceは偶然のというニュアンスを持つ単語となる。ここで両者の比較をしているので読み返してもらえると理解が深まると思う。
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