DUO3.0例文解説メモ #378

DUO3.0例文の378本目です。
make ends meet(収入の範囲内でやりくりする)という表現も語源から考えるとスッと入ってきますね。

in reality
「実際には」「実は」等の意味を持つ表現。longmanには「予想に反して」というようなニュアンスで説明されているので、この例文の場合はおそらく「みんな娯楽を楽しんでいる」「生活にゆとりを持っている」等の前提や前文があって「そこから考えられるものとは反して」というようなニュアンスでin realityを使っているのだと思う。
have difficulty (in) doing…
「…するのが困難である」「…するのに苦労する」等の意味を持つ表現。in(範囲)を略さない形で直訳すれば「…することの範囲で苦労を持つ」となり冒頭の意味につながる。
文法上の注意事項となるが、have difficulty to do…のように後ろにto不定詞は取れない点に注意。この解釈の仕方としては下記①②の2つあると思っている。
個人的には後者②の方で感覚的に理解している。なお、動名詞の持つ躍動感については大西先生の本を参考にして頂くのをお勧めする。
make ends meet
「収入の範囲内でやりくりする」「借金なしで何とか収入内でやっていく」等の意味を持つ表現。 なぜこのような意味を持つようになったのかは諸説あるようだが、もともと仕立て屋が使っていた表現で「一旦切ってしまった一枚の布地の両端を何とかうまく合わせて服を作り上げる」ことに由来しているという説がある。
文法的にはmakeを使った使役構文となっており、make ends meetという形で、両端(ends)が合う(meet)ようにコネコネ作り上げる(make)というようなニュアンスから冒頭の意味につながっていると思う。
なお、meetが「合う」という意味がピンとこない人はここを読み返してもらえるとよいと思う。また、使役構文は前の例文で出てきたmake her sign the contract(彼女に契約書のサインをさせる)で説明しているので忘れてしまった方はリンク先を読み返して頂ければと思う。
get by
「上手く切り抜ける」「何とか生きていく」等の意味を持つ句動詞。分解すれば、get(動いて入手)+by(そば)→「動いて行って何かの傍で何かを入手する」というイメージになる。
この場合の前者の「何か」を危険な状況とか好ましくない状況といったマイナスのイメージと考えれば、必然的に後者の「何か」は好ましいものとなるので「危険な状況やモノの傍で成功を入手する」となり冒頭の意味につながる。なお、この例文ではget by on 100,000 yenとなっており、10万円の上(on)で、そこから落ちないギリギリのラインで成功を入手するといったイメージになると思う。
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