DUO3.0例文解説メモ #040
DUO3.0例文の40本目です。
この例文で出てくるif anythingという挿入句は是非覚えておきたいところです。
if anythingという挿入句は海外ドラマのFriendsにも次のような文章で出てきます。There’s no rule, if anything, you owe me a table!(そんなルールないよ。どちらかと言えばお前が買うべきだろ。)
if anything
「それどころかむしろ」という意味の口語表現。前言を強調するために何か内容を加えたり、逆のことを言ったりする時に使われる。個人的には、if there is anything(to say/to note/you can say/different)の省略形なのではないかと思う。こう考えると「もし何か言うとすれば」といったニュアンスとなるので理解しやすい。
make too much of…
「…を過大視する」「…を過大評価する」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、make(作る)+too much(大量に)+of(関係)→「…について大量に作る」となり冒頭の意味につながっている。本来それほど重要視すべきではないものを比喩的に作り過ぎるというイメージになる。
なお、この例文ではofの後にitが続いているが、このitは前文の内容(報道機関が数年間問題を見過ごしていたという事実)となる。
the press
「新聞」「報道機関」等の意味を持つ名詞。press(プレス)は日本語にもなっているように「押し付ける」「圧迫する」といった動詞の意味を持つ単語となる。ここから、印刷物(昔は圧力をかけて紙に文字を印刷していた)を意味するようになり、更にそれを用いて報道をする人を指すようになったという流れとなる。
longmanにもthe press(報道する人たち)という意味で載っており、定冠詞theを付けてthe pressといえば、みんな報道する人たちをイメージする(共有イメージ)ということだと思う。
overlook
「見落とす」「大目に見る」「見渡す」等の意味を持つ動詞。語源は、over(越える、覆う)+look(見る)→「何かを越えて見る」「何かを覆って見る」ということ。
ここから、①重要なものを越えて先を見る→「見落とす」、②誤りや悪行を越えて見る(比喩的)→「大目に見る」、③建物から前の景色を覆って見る→「見渡す」といった具合に冒頭の意味につながっている。
problem
「問題」という意味の名詞。語源は、pro(前に)+blem(投げる)→「前に投げられたモノ」ということ。ここから「進むためにどける必要があるモノ」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。同じ「問題」という意味を持つ単語にissueがあるが、ニュアンスの違いについてはこちらで説明してるので気になる方は一読して頂ければと思う。
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