DUO3.0例文解説メモ #409
DUO3.0例文の409本目です。
trial(公判)は法的にどちらが正しいか試してみるということですね。
during
「~の間に」「~の間中」等の意味を持つ前置詞。#352の例文で既に説明済みの単語なので詳細説明はそちらを参照して頂きたい。なお、この例文では混同しがちなduringとforが両方入っているので例文に沿う形で簡単に説明しておく。
まずduringだが、語源は、dura(持続)+ing(現在分詞)→「何かが持続している間」ということ。そのため、「~している間」というところに焦点が当たり、この例文ではduring the trailという形で「裁判が持続している間に」という意味で使われている。
一方の前置詞forだが、こちらは期間に焦点が当たる単語となっており、この例文ではfor decadesという形で「十年間」という意味で使われている。
trial
「裁判」「公判」「試験」「試用」「試練」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、try(試す)+al(名詞語尾)→「試してみること」となる。ここから、①上手くいくか試してみること→「試験」「試用」、②法的にどちらが正しいか試してみること→「裁判」「公判」、③広義の意味で試す→「試練」といった具合に冒頭の意味につながっている。
come to light
「明るみに出る」「発覚する」等の意味を持つ表現。lightは「明かり」という意味を持つ名詞なので「何かが明かりに来る」→「(知らなかったことが)発覚する」というニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、この例文では、It came to light that…という形で使われており、…の内容が発覚したということ。ちなみに、that節の中が過去完了進行形になっているのは、発覚するまで隠蔽していたということを明示するためとなる。時間軸で考えれば下記のようなイメージとなる。
cover up
「覆い隠す」「秘密にしておく」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、cover(覆う)+up(完全に)→「何かで完全に覆う」というイメージから冒頭の意味につながっている。
illegal transaction
「違法取引」「闇取引」等の意味を持つ表現。この表現で使われている形容詞illegalは「違法の」「非合法の」といった意味を持っており、語源は、il(否定)+legal(合法の)→「非合法の」となり前述の意味につながっている。
また、transaction(取引)は、trans(交差)+action(行動)→「交差する行動」となり、前述の「取引」という意味につながっている。そのため、illegal transactionという形で「非合法の取引」となり冒頭の意味につながっている。
decade
「10年間」という意味の名詞。語源は、接頭辞deca-(10、10倍)を持っていることから冒頭の意味となっている。なお、同接頭辞は語根dec(10)から派生したものとなっており、10分の1を表す接頭辞deci-も存在している。
残念ながら接頭辞deca-を持つ身近な単語はないが、deci-の方であればdeciliter(デシリットル)があるので、小学校の理科の授業で1デシリットルは1リットルの10分の1というのを覚えていれば、そこからdeci-(10分の1)を連想できると思う。
また、語根dec(10)を持つ単語としては、decimal(10進数)、decibel(デシベル)等がありどれも10に関係した単語となっている。なお、この例文の場合は、for decadesと複数形となっているため「数10年」という意味になる。
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