DUO3.0例文解説メモ #244
DUO3.0例文の244本目です。
分数の表現方法が学べる例文ですね。
account for…
「…を説明する」「…を占めている」「…の主要因である」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、account(説明する)+for(向かって)→「何かに向かって説明する」ということ。
ここから、①原因に対して説明する→「主要因である」、②何かを説明する→「説明する」、③数字を説明する→「占めている」といった具合に冒頭の意味につながっている。
この例文の場合は③の意味で使われており「小麦は生産高の2/3であることを説明する」→「小麦は生産高の2/3を占めている」ということになる。
account(説明する)について
前の例文で出てきたon account of…(…のために)でも説明しているが、accountは、ac(~の方へ)+count(計算、カウント)→「何かを計算に入れる」ということ。もともとは「数えて計算する」という意味で使われていたが、その結果をまとめて報告するといったニュアンスから「説明する」という意味も持つようになった単語となる。
また、account for…という句動詞には「証明する」「ハッキリさせる」といった意味合いも辞書に載っているが、これは数えて計算するので「それなりの根拠がある」という感覚に起因するのではないかと思う。
approximately
「およそ」「大体」等の意味を持つ副詞。語源は、ap(~の方へ)+proxim(最も近い)+ate(形容詞語尾)+ly(副詞語尾)→「最も近く」ということ。ここから、正確な数字からのズレが少しだけというニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、語根proxim(最も近い)は後に例文で出てくるapproach(近づく)でも使われる語根proach(より近く)に関係している。具体的には、ラテン語のprope(近い)という単語の比較級がpropius、最上級がproximusとなっているということ。そのため、approximatelyはproximus(近いの最上級)が語源となっているということになる。
同単語は、主に技術文章に使われる傾向があり正確な数字からのズレが少しだけという意味合いを持つ。この辺りは上述の説明を読んで頂ければ感覚的に理解できると思う。
two-thirds
「2/3」という意味の表現。分数の表現方法は文法書に必ず書いてあると思うのでルールとしてはそちらを参照してもらうのがよいと思う。参考までに自分は次のように覚えている。
①分子が数字で分母が序数(third, forth, fifth…)、②分子/分母という表記に併せて分子-分母とする、③1/3であればone-third(1/3が1つ)。2/3であればtwo-thirds(1/3が2つとなるため、1/3を表す-thirdが複数形となる)。
agricultural
「農業の」「農学の」等の意味を持つ形容詞。便宜上、名詞形であるagricultureで話を進めると、語源は、agri(畑)+cult(耕す)+ure(名詞語尾)→「畑を耕すこと」→「農業」ということ。agriculturalはこれに接尾辞-al(形容詞語尾)を付加して形容詞化した単語となり冒頭の意味となる。
production
「生産」「生産高」「(映画などの)上演」等の意味を持つ名詞。語源は、pro(前に)+duct(導く)+ion(名詞語尾)→「前に導くこと」「前に導かれたもの」ということ。ここから、①製品を前に導く→「生産」「生産高」、②人前に導かれる→「上演」といった具合に冒頭の意味につながっているのだと思う。
なお、同単語は製造業で使われることが多く、mass production(大量生産)、production rate(生産率)等の熟語をよく耳にする。
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