DUO3.0例文解説メモ #485
DUO3.0例文の485本目です。
大西先生の本では「someは漠然としたもの、severalは具体的なモノが頭に浮かんでいる意識」という説明がされています。severalの語源は「対象から離す」となるので、個々のものを把握しておく必要があるという感覚から上記説明が理解できますね。
linguist
「数カ国語に通じた人」「言語学者」等の意味を持つ名詞。語源は、ラテン語のlingua(舌)に由来しており、そこから「言語」という意味にも派生している(*)。そのため、lingua(舌→言語)+ist(~する人)→「言語を操る人」「言語を学習する人」となり冒頭の意味につながっている。
(*)ポルトガル語にもlinguaという単語があり、「舌」「言語」という両方の意味を持っている。
be fluent in…
「…を流暢に操る」という意味の表現。fluentは「流暢に」「滑らかな」等の意味を持つ形容詞で、語源は、flu(溢れ出る)+ent(ラテン系の現在分詞末尾)→「溢れ出ている」ということ。ここから、何かがどんどん溢れ出てそれがスムーズに流れていくというようなニュアンスとなり前述の「流暢に」「滑らかな」という意味につながっている。そのため、be fluent in…という形で「…においてスムーズである」となり意訳すれば冒頭の意味につながる。
語根flu(溢れ出る)について
語根fluはもともと「膨張する」という意味。そこから、「何かが一杯になる(=満ちる)」→「溢れ出る」→「溢れ出たものが流れる」といった具合に意味が拡張されている。また、同語根を持つ単語としてflow(流れ)、influence(影響)がある。なお、influenceは、in(中に)+flu(流れる)+ence(ラテン系の名詞語尾)→「中に何か流れ込んでくる」→「影響」ということ。
several
「いくつかの」「別々の」等の意味を持つ限定詞(代名詞の意味もある)。語源は、separate(離す)に関係しており「対象から離しておく」というようなニュアンスから冒頭の意味につながっている。
大西先生の本では「someは漠然としたもの、severalは具体的なモノが頭に浮かんでいる意識」といった説明がされている。「対象から離す」には個々のものを把握しておく必要があるということだと思う。
文法的な注意事項としては、①後ろに複数形の名詞を必ず伴う(限定詞としての意味の場合)、②数えられない名詞(離すことが出来ない名詞)の場合はsomeやa lotを使う、という2点となる。
dialect
「方言」という意味の名詞。語源は、dia(間を通って)+lect(話す)→「人と人の間で話す」ということ。ここから、その地域の話し方に焦点が当たり冒頭の意味につながっている。前の例文で出てきたdialogue(対話)でも少し触れている内容になるので読み返してもらえると単語のつながりが強化されると思う。また、語根lect(話す)のもともとの意味は「集める」だが、なぜ「話す」という意味に派生しているかについてはリンク先で確認してもらえればと思う。
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