DUO3.0例文解説メモ #459
DUO3.0例文の459本目です。
The fingerprints left on the weapon
この文章の主語となる部分。個々の単語としては難しいものはないが少し長いので補足として説明しておく。文法的には分詞の形容詞的用法となり、left on the weapon(凶器の上に残された)という部分がthe fingerprints(その指紋)を修飾しているという構造になる。ただ、後ろから修飾して訳すという癖はなるべく無くすべきなので、次のような流れを意識しながら例文暗唱するとよいと思う。
- the fingerprints(その指紋)を聞いた段階で「theで特定されても何のことか分からないので後ろに何か修飾する句が続くはず」という意識が働く
- left on the weapon(凶器の上に残された)を聞いた段階でこれがthe fingerprintsを修飾しているんだなと推測
- correspond with…を聞いた段階でこれが文としての動詞になるので2の推測が確信に変わる
このような流れを意識することで分詞を使った長文のリスニングやスピーキングも容易にできるようになると思う。
A correspond with B
「AはBと一致する」「AはBと対応する」「AはBと文通する」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞correspondの語源は、co(共に)+respond(反応する)→「共に反応する」ということ。そのため、A correspond with Bという形で「AがBと一緒に反応する(応答する)」となり文脈に応じて意訳すれば冒頭の意味につながる。
なお、この例文では、A=The fingerprints left on the weapon(凶器に残された指紋)、B=the suspect’s(容疑者の指紋)となるので「凶器に残された指紋が容疑者の指紋と一緒に反応する」となり、意訳すれば「凶器に残された指紋が容疑者の指紋と一致する」となる。
suspect’s
所有格に続く名詞の省略表現。略さずに書けば、suspect’s fingerprints(容疑者の指紋)となる。fingerprints(指紋)は文章の始めに出てきおり、名詞の繰り返しを避けるため所有格「’s」の後ろを省略した形となる。この辺りは文法書に詳しく説明が載っていると思うので気になる人はチェックしてみるとよいと思う。
また、suspectは「容疑者」という意味を持つ名詞。suspect A of doing…(A(人)に…したことの嫌疑をかける)のところで説明したように、suspectは「疑って見る」というニュアンスになるため、そこから「容疑者」という意味につながっている。
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