DUO3.0例文解説メモ #172
DUO3.0例文の172本目です。
thermometer(体温計)、barometer(気圧計)は日常会話でも使う機会がありそうですね。ちなみに湿度計はhygrometerです。
instrument
「道具」「楽器」「計器」等の意味を持つ名詞。語源は、in(中に)+stru(建てる)+ment(名詞語尾)→「何かを構築する」ということ。ここから「準備するための設備や道具」といったニュアンスを経て、主に音楽の世界で「楽器」という意味で使われるようになり、その後に広義の意味での「手段」「道具」といった意味に拡張されて冒頭の意味につながっている。
後の例文で出てくるinstruction(指導)も似たような語源イメージとなるため、語源のつながりを強化するために内容を先読みしてみるのもよいと思う。
thermometer
「温度計」「体温計」等の意味を持つ名詞。語源は、thermo(熱)+meter(測る)→「熱を測るもの」となり冒頭の意味につながっている。なお、語根thermo(熱)は、日本語でもサーモグラフィー(thermography)やサーマルセンサー(thermal sensor)という形で使われているので比較的想像しやすい語根になると思う。
barometer
「気圧計」「(変化・動向の)指標」等の意味を持つ名詞。語源は、baro(重い=圧力)+meter(測る)→「圧力を測るもの」となり冒頭の意味につながっている。
なお、語根baroはギリシャ語のbarys(重い)というところに由来しているらしい。身近な例で言うと、レントゲン写真を撮るときに飲むbarium(バリウム)も同語根を持つ単語となる(バリウムは密度が大きく重いという性質があるため)。そして、この「重い」という意味が「圧力」という意味に派生し、barometerで気圧計という意味を持つようになったということ。
また、barometerは「水準や状態を知る指標」という意味も持っている。これは、当時は天気予測を気圧の変化を使って推定していたことに由来していると言われており、日本語でも「髪は健康のバロメーター」という使い方をしているので一度は耳にしたことがあると思う。
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