DUO3.0例文解説メモ #008
DUO3.0例文の8本目です。
awfulやterrificは海外ドラマでよく出てくる単語です。
awfulやterrificは文脈によって全く違う意味になります。海外ドラマのFriendsを1シーズン見ましたが、結構使われていた気がします。
smell
「においがする」「においを嗅ぐ」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。smellは自動詞として単独で使えば「不快な臭いがする」という意味になるが、後ろにwonderfulやgoodといったポジティブなニュアンスを持つ形容詞を付加すれば「良い香り」という意味になる。この例文の場合は、awfull(ひどい)というネガティブなニュアンスの形容詞が続いている。
なお、本例文とは関係ないが、smellは文法上は知覚動詞の一つとなり、<smell+O+~ing>という形で「Oが~しているにおいがする」という説明が一般の文法書では為されている。この辺りの感覚については大西先生の本に分かりやすく書いてあるので一読をお勧めする。
awful
「最悪の」「ひどい」「顔色が悪い」「ものすごい」等の意味を持つ形容詞(副詞の意味もある)。語源は、awe(畏敬)+ful(満ちた)→「畏敬で満ちた」ということ。ここから、ひどく怖がるといったニュアンスにフォーカスが当たり、冒頭の意味につながっている。なお、畏敬とは「崇高なものや偉大な人を恐れ敬うこと」という意味で「程度がすごい」といった意味合いも持つ単語となる。基本的にはこの例文のようにネガティブなニュアンスで使われる単語となる。
taste
「味がする」「味見をする」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。こちらも上述したsmellと同じく知覚動詞となる。
terrific
「すばらしい」「(規模・程度が)ものすごい」等の意味を持つ形容詞。語源は、terri(恐怖)+fic(作る)→「恐怖を作る」ということ。本来は「怖い」「恐ろしい」といった意味を持つ単語だが、全く逆の意味である「すばらしい」という意味に変わってしまった単語となる。また、規模や程度がすごいという意味合いも持つ。
なお、この例文のように「すばらしい」という意味で使われる場合はインフォーマルな表現となるので要注意。海外ドラマでは頻繁に出てくる表現となるので、学習を進めていけばその感覚は自ずと身に付くと思う。インフォーマルな表現となる背景は、もともとがネガティブな意味合いだったが、それがスラング的に逆の意味になったためだと考えられる。後の例文で出てくるterrible(ひどい)は語源通りネガティブな意味合いとなるので、混乱しないように注意。
動画版
動画版も作ってみました。宜しければご活用ください。
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