DUO3.0例文解説メモ #104
DUO3.0例文の104本目です。
Here you areという口語表現は丸暗記してしまえばそれでOKではありますが、折角なので一段深く考えるとよいと思います。
Here you areの類似表現にThere you areがあります。
borrow
「借りる」「借用する」等の意味を持つ動詞。語源は「隠す」「保護する」といったことに由来しており、一時的に借りたものに対して保険をかけて保護し、万が一、紛失した場合にその対価で返すというような意味合いで使われていた単語となる。
後に「保険をかけて保護」という意味合いが徐々に弱まり「借りたものを確実に返す」という現代の意味となっている。紛らわしい単語にrent, lendがあるので、それらの簡単な使い分け方法を下記に整理しておく。なお、例文暗唱の際には「借りたものを確実に返す」という感覚を意識すると良いと思う。
- 貸借にお金が発生する場合:rentを使う(貸し借りどちらにも使える)
- 貸借するものが移動できない場合:useを使う→トイレを借りるとき
- 貸借するものが移動できる場合:貸す場合はlend、借りる場合はborrowを使う
scissors
「ハサミ」という意味の名詞(動詞の意味もある)。刃が2つセットで1つとなるため常に複数形となる点に注意。同様なものにglasses(眼鏡)がある。
here you are
「はいどうぞ」という意味の表現。相手に求められたモノを渡すときの決まり文句となる。学校でもかなり初期で習うので、フレーズ的に覚えている人も多いと思う。なお、類似表現としてhere you goもあるので併せて覚えておくとよいと思う。
両者の違いはどちらかというと、here you goの方がカジュアルで日常会話ではこっちの方が使われる印象がある(モノを渡すという動作には移動を意味するgoを使った方がしっくりくるという感覚があるのかもしれない)。
ちなみに、文法的にはHere you are/Here you goはどちらとも、You are here/You go hereの倒置表現と考えられる。この表現が使われる場面はモノを渡すときなので「ここにありますよ」ということを強調するためにhereを前に出すのは納得できる。ただ、youというのは「あなたではなく、あなたが欲していたもの(頼んだもの)」という意味合いでないと文法的にはおかしくなる気がする。慣用的に使われている表現なのでそこまで考えなくても良いかもしれないが、この表現で伝えたいことは、here is the thing you wanted, I am giving it to you(これがあなたが欲しがっていたもので、あなたにあげますよ)ということ。
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