DUO3.0例文解説メモ #267
DUO3.0例文の267本目です。
once
「一度」「かつては」「以前に」等の意味を持つ副詞(接続詞の意味もある)。形容詞のような使われ方に感じるが品詞は副詞になる(onceに形容詞の意味はない)。副詞は動詞や形容詞も修飾でき、ここではdesolate(荒れ果てた)という形容詞を修飾してる。ちょっとしっくりこないかもしれないが、The very difficult problemも副詞very(とても)がdifficult(難しい)を修飾していると考えれば理解しやすいと思う。
なお、onceはここ(*)で既に説明したようにone(1つ)というスペルが入っていることから「一度」というのが基本的な意味。そのため、once desolate valleyで「一度だけ荒れ果てた盆地」→「かつて荒れ果てた盆地」ということになる。
(*)リンク先で説明しているように「かつて」「以前に」という意味で使われる場合は「過去にあった」というところに焦点が当たるため厳密には一度とは限らない。
desolate
「(場所が)荒れ果てた」「(人が)孤独な」等の意味を持つ形容詞(動詞の意味もある)。語源は、de(完全に)+sole(一人)+ate(形容詞語尾)→「完全に一人にされた」ということ。ここから「取り残される」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。なお、後の例文で、sole(唯一の)という単語が出てくるので、内容を先読みしておくのもよいと思う。
valley
「谷」「盆地」「渓谷」等の意味を持つ名詞。ただ、谷と盆地は全く別物となってしまうので、longmanで調べたところ下記説明となっている。
an area of lower land between two lines of hills or mountains, usually with a river flowing through it:the San Fernando Valley
longman
簡単に意訳すれば「丘や山の間にある低地で、そこに川が流れていることが多い」ということ。この説明だけを読むと、自分は谷のイメージを持ってしまうが、例として挙げられているSan Fernando Valleyの地形を見ると「盆地」という印象。
おそらく「丘や山の間にある低地」というのがコアとなっており、狭ければ「谷」、広ければ「盆地」ということになるのだと推測。なお、valleyと言えば、多くの人がsilicon valleyを真っ先に思い浮かべると思う。ちなみに由来は、半導体メーカ(半導体材料はシリコンが主流)が米国サンフランシスコ郊外の盆地帯であるサノゼ地区に集まったことおから、その辺り一帯をsilicon valleyと言うようになったため。
最後に自分が実際に見たことがあるvalleyの写真を下に載せておく。やはり「盆地」という印象が強い。
transform A into B
「AをBに変える」という意味の表現。この表現で使われているtransformは「変換する」「変形する」「変える」等の意味を持つ動詞で、語源は、trans(越えて)+form(形)→「形を越える」ということ。トランスフォーマーという有名な映画があるので、変身というイメージで覚えている人も多いと思う。
なお、この例文では、A was transformed into B(AはBに変えられた)という受動態の形で使われている。また、前置詞のinto(入って到達)は、transformの形を越えるというイメージと一致しており、なぜ前置詞intoが使われるのかも感覚的にしっくりくると思う。
thrive
「健康育つ」「繁栄する」「目標を達成する」等の意味を持つ動詞。この例文では現在分詞-ing形(分類上は形容詞になると思う)として使われており「繁栄している」という意味で使われている。
語源としては「捕まえる」に由来しているらしく「成功を捕まえる」と考えると前述した意味につながっていく。ただ、thriveと「捕まえる」を上手く紐付けれないのでそこがちょっと難点と感じた。個人的には例文暗唱を通じて単語として覚えてしまった方がよいと思う。
hub
「中心(地)」「中枢」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。日本でも車輪の中心をハブと言ったり、USBハブ、ハブ空港等の使われ方をするので意味は分かると思う。下のイメージを見れば「中心にあるもの」→「出入りが多い」→「重要、栄える」→「中枢」「中心地」という流れが伝わってくると思う。
hi-tech
「ハイテクの」「先端技術の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。high-techの略で複合形容詞となる(複合形容詞はこちらで説明済みなので忘れてしまった方は読み返してもらいたい)。日本でもハイテク、ローテクなんて単語を使うことがあると思うので意味は分かると思う。
なお、longmanにはhi-techはカジュアルと書かれているので、ライティングする際はhigh-techとした方が無難かもしれない。また、名詞として使うのであればhigh technologyとする選択肢もあると思う。
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