DUO3.0例文解説メモ #145
DUO3.0例文の145本目です。
bear no fruitの意味は「果物を全く支えて運ばない」→「果物が実らない」→「何の成果もない」といった流れですね。
revolution
「革命」「回転運動」等の意味を持つ名詞。語源は、re(元に)+volv(回転)+tion(名詞語尾)→「回転して元に戻る」ということ。ここから、①何かを中心にして回る→「回転運動」、②ひっくり返るほどの変化→「革命」といった具合に冒頭の意味につながっている。似たような語源を持つ身近な単語としては、ピストルのrevolver(リボルバー)があるのでそこからイメージを広げるのもよいと思う。
itself
「それ自体」という意味。この例文のようにin(範囲)と組み合わせてin itselfとすることで「他と切り離してそれだけを考えると」といった意味合いになる。この例文の前後関係が分からないが、結果的には何かの成果がもたらされたが、revolutionだけに限定して考えると何も成果をもたらさなかったということだと思う。
bore
bearの過去形。I was born in…(…で生まれた)という形で使われるので過去分詞bornの方が馴染みがあると思う。bearは「熊」という名詞の意味もあるが動詞とは別語源となり、be born(生まれる)という表現から分かるように「(子供を)支えて運ぶ」→「生む」という意味を持つ単語となる。そのため、bear no fruitを直訳すれば「果物を全く支えて運ばない」となり、意訳すれば「果物が実らない」ということ。これを比喩的に解釈すれば「何の成果もない」といった和訳の意味となる。
なお、Longmanにはbear fruitという形で登録があり、①特に長い期間の後に計画や決断等が成功すること、②実がなることという二つの説明がある。日本語でも「実を結ぶ」という表現で①②を表せるのでちょっと面白いなと感じた。なお、両者とも支えて(①の場合は長い期間、②の場合は木が実を支える)、運ぶ(①の場合は成功する、②の場合は実がなる)というニュアンスが感じられる。
子供を産むというのもbearで表現できるが、これも「支えて運ぶ」→お腹の中で支えて最終的に外に運ぶというニュアンスが感じられる。bearの説明が長くなってしまったが、ここでの意味は上記①の否定形となるので何も成果がないということ。
語源の補足
語源はbirth(誕生)と同じく、語根bear(運ぶ)を持っており「重さに耐えて運ぶ」というニュアンスから「生む」という意味を持つようになった単語となる。上述したようにI was born in…(…で生まれた)という表現から十分連想できる意味となるので敢えて語源に紐付けてイメージ化する必要はないと思う。なお、同語根はスペルは異なるがfer(運ぶ)と同じものとなる。
after all
「結局は」という意味の表現。分解して考えれば、after(~の後に)+all(全て)→「全ての後に」ということ。ここから、①肯定的に考えれば裏付けというニュアンス→「なんだかんだ言っても結局は」、②逆説的なニュアンス→「予想に反して結局は」といった形で使われる表現となる。
この例文の場合はどちらの意味で使われているのかがイマイチ分からない(前後の文脈によると思う)。なお、単に「最後に」と言いたいのであれば、finallyやlastlyが使えると思う。
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