DUO3.0例文解説メモ #361
DUO3.0例文の361本目です。
ビジネスでは、resumeはCVと呼ぶことがよくあります。自分も最初は何のこと?と思ってしまいました。
enclose
「同封する」「囲む」等の意味を持つ動詞。語源は、en(中に入れる)+close(閉じる)→「中に入れて閉じる」となり冒頭の意味につながっている。
resume
「履歴書」「レジュメ」「要約」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、re(再び)+sume(取る)→「何かを再び取る」ということ。動詞resumeは「再開する」「元の位置に戻る(席を再び取る)」等の意味があり語源のイメージがしっくりくるが、名詞の意味だとパッ見つながりがなさそうな印象を受ける。
語源的に本当につながりがあるのかはちょっと明確には分からなかったが「文章を最初から最後まで読んでいき再び読み返すこと」→「一度読んでいるものなので読み返すものは「要約」で十分」と考えれば、ちょっと無理やり感はあるが意味を繋げられることもできる。
なお、履歴書はその人の経歴を要約したものとなるので「要約」という意味が分かれば自然と理解できる。なお、これは自分の体験談になってしまうが、海外赴任していた時に何度か人材会社の人と連絡を取る機会があり、まず最初に面談候補者のresumeを送って欲しいというようなやり取りをよくしていたのでresume=履歴書というイメージが定着した。また、主にイギリス英語になると思うが、resumeのことをCV(Curriculum Vitae:ラテン語で「人生の物語」という意味)と言い、何度か聞いた覚えがある。
envelope
「封筒」「包み」等の意味を持つ名詞。語源は、en(中に入れる)+velope(包む)→「何かの中に入れて包む」となり冒頭の意味につながっている。なお、英辞郎には「枠」「限界」といった意味も掲載されているが、これらも何かに入れて包まれるというイメージからつなげることができると思う。
なお、語根velop(包み)はdevelopでも使われているのでリンク先の内容も読み返してもらうとつながりが強化されると思う。
submit
「提出する」「服従する」等の意味を持つ動詞。語源は、sub(下に)+mit(送る)→「下に何かを送る」ということ。ここから、①「下=人の手元」と捉えて→「提出する(紙を送る)」、②「下=人の支配下」と捉えて→「服従する(人に下に自身を送る)」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、この例文では①の意味で使われているが、前の例文で出てきたturn in、hand inも同じく「提出する」という意味を持っている。一般的に句動詞はカジュアルな状況で使われることが多いので、submitを使った方がフォーマルで硬いニュアンスとなる。
personnel
「職員の」「人事の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源はpersonalと同じらしいが残念ながらそこからどのように意味が派生したのかはちょっと分からなかった。ただ、イメージとしては「何かに従事する人たち」という感じだと思う。
組織に従事する人たちであれば「職員」「社員」という意味になり、組織の中でそういった人たちを扱う部署がpersonnel department(人事部)ということ。personnelが単独で「人事の」という意味を持つのはpersonnel departmentが省略された形から来ているのではないかと思う。
department
「部門」「売り場」「分野」等の意味を持つ名詞。語源は、de(離れる)+part(部分)+ment(名詞語尾)→「(大きいものから)離して分けたもの」というイメージとなり、冒頭の意味につながっている。なお、冒頭の「売り場」というのはフロアを仕切って分けたものということになる。また、前の例文で出てきたdeparture(出発)も同じような語源イメージになるので読み返してみるとよいと思う。
なお、組織の単位としてdivision, department, section等の単語が使われるが、一般的にはこの順に小さくなっていき、division(事業), department(部門), section(課)といった訳が付けられることが多い。語源的にはどれも「分ける」という意味を持っているため、この辺りの背景(こじ付け)はちょっとできなかった。
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