DUO3.0例文解説メモ #310
DUO3.0例文の310本目です。
appetite(食欲)という単語ですが、似た単語にappetizer(前菜)があり、レストランで見聞きしたことがある人もいるかと思います。知ってる類似単語から紐付けて語彙を強化するというのも効率的なアプローチです。
be astonished at…
「…にとても驚く」という意味の表現。この表現で使われているastonishedは動詞astonish(ひどく驚かす)の過去分詞が形容詞化したもので、語源はスペルからは全く想像が出来ないが、ex(外に)+thunder(雷)→「外に出て雷に打たれる」ということ。ここから「雷に打たれるぐらいの驚き」といったニュアンスとなり前述の「ひどく脅かす」という意味につながっている。
そのため、be astonished at…という形で「…という点でとても驚く」となり意訳すれば冒頭の意味となる。なお、表現で使われている前置詞atは「原因」の意味となる。この辺りについてはリンク先にマインドマップ風にまとめているのでそちらの内容を参照して頂きたい。
amaze, surprise, astonishの違い
DUOの例文内には「驚き」を意味する単語としてamaze, surprise, astonishの3つが出てくるので、それぞれのニュアンスの違いついて各種英語のサイトに投稿されている内容をベースに下記にまとめた。
ここからは、語源から①~④の違いが説明できるかどうか調べていく。
まずsurpriseだが、sur(越えて)+pris(捕まえる)→「(境界を)越えて捕まえる」→「侵略」「奇襲」といった流れの単語となるので、奇襲というところから「予期せぬことが起きた時」というニュアンスはつながる。また、日常会話でも良い意味でサプライズするという使い方をするので上記①の内容は理解できる。
次にamazeだが、これはa(強調)+maze(迷路)→「混乱させる」「当惑させる」というような感じなので「信じがたいことが起きた時の驚き」にもつながる。また、amazingがすばらしいという意味で使われているので上記②の内容も理解できる。
最後にastonishだが、上述したように語源は「雷に打たれるぐらいの驚き」ということになるので、上記③の信じられないくらいの驚きというのも理解できる。
前置詞at/byの違い
longmanでamazed, surprised, astonishedを調べてみると、どれもbe amazed/surprised/astonished at/by…のように前置詞atとbyのいずれかを伴う形で掲載されている。この3つの形容詞は形を見れば分かるように全て過去分詞形が形容詞化されたものとなっている。
そのため、A is amazed by Bというようにbyが続く場合は、amazedが動詞の過去分詞的に働き(=受動態のように働き)、「BによってAが驚かされた」というニュアンスになる気がする。
一方で、A is amazed at Bのようにatが続く場合は、amazedが形容詞的に働き「AがBに驚いた」というニュアンスになるのではないかと思う。happy, glad, angry等の形容詞の後にatが続いても違和感を感じないが、byが続くと?と感じてしまうことから上述の感覚も理解できると思う。
そのため、この例文でbe astonished at…をbe astonished by…で置き換えると「彼の信じられないほどの食欲に驚かされた」というニュアンスになるのだと思う。
incredible
「すさまじい」「驚くべき」「信じられない」等の意味を持つ形容詞。語源は、in(反対)+credit(信用)+able(~できる)→「信じることができない」ということ。ここから「驚くほど」「信じられないくらい程度がすごい」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
appetite
「欲求」「食欲」等の意味を持つ名詞。語源は、ap(~の方へ)+pet(求める)+ite(名詞語尾)→「何かを切望すること」となり冒頭の意味につながっている。身近な例としては、前菜や食前酒のことをappetizer(食欲をそそるモノ)といい、レストランのメニューでよく書かれていたりする。
また、ポルトガル語で「いただきます」に相当するフレーズとして、Bom apetite(良い食欲を→たっぷり召し上がれ)というのがある。後者は純粋な英語学習者にとっては役立たない情報となるが、appetizerを知っていれば、そこから意味やイメージを紐付けることが可能だと思う。
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