DUO3.0例文解説メモ #385
DUO3.0例文の385本目です。
sakeはなくても成立するのでは?と思って調べてみました。
for the sake of…
「…のために」「…の目的で」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞sakeは「目的」「利益」といった意味を持っており、語源は前の例文で出てきたseek(探し求める)と同じとなり「探し求めるもの」といったニュアンスを持つことから前述の意味につながっている。ただし、sake単独では使われずにfor the sake of…、for …’s sakeという形で使われるという特徴がある。そのため、for the sake of…という形で「…の目的のために」となり冒頭の意味につながっている。
補足説明:sakeは必要?
上述したように、for the sake of…という形で「…の目的のために」となるが、意味としてはsakeはなくても成立するのではという印象を受ける人も多いと思う。実際、このサイトには「あってもなくても意味は同じ」との説明がされているので個人的にはあまり気にする必要はないと思う。
ただし、for …’s sakeの形で使われる一部の表現はこの形で使われるので要注意。先ほどリンクを貼ったサイトにも紹介されているが、「…」の部分に最高権威であるgod, christ, pete等を入れてフレーズ的に使われることが多々ある(何を入れるのかは話者の好み、宗教によって変わってくるのだと思う)。
この場合、「お願いだから」「もう全く~」「本当かよ!」等の強調・苛立ち・驚きを示す意味になるが、使い方によっては攻撃的になってしまうようなのでノンネイティブには扱いにくい表現だと思う。共通する感覚としては直訳通り「神様(最高権威)のために」ということなのだと思う。
in need
「困っている」「貧乏している」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞needは「不足」「貧困」等の意味を持っているので分解して考えれば、in(範囲)+need(貧困)→「貧困の中にいる」となり冒頭の意味につながっている。この例文の場合は、children(子供)+in need(貧困の中にいる)→「貧困の中にいる子供」ということになる。
なお、同じような表現としてビジネスではperson in charge(担当者)というのがある(略して、PiC、PIC等と表記されることもある)。名詞chargeは「責任」という意味を持っているので、person(人)+in charge(責任の中にいる)→「責任の中にいる人」→「責任者」「担当者」という意味になる。よく使われる表現となるので併せて覚えておくとよいと思う。
cooperate
「協力する」という意味を持つ動詞。語源は、co(一緒に)+operate(活動する)→「一緒に活動する」となり冒頭の意味につながっている。なお、operateには他動詞と自動詞の意味があるが、cooperateには自動詞の意味しかないという特徴があり、この例文でもcooperateの後ろには目的語ではなく不定詞の副詞的用法が続いている。
この例文では、we cooperated to collect donations(寄付金を集めるために協力した)という直訳となり、意訳すればDUOの和訳のような内容となる。
collect
「集める」「収集する」等の意味を持つ動詞。語源は、co(一緒に)+lect(集める)→「一緒に集める」となり冒頭の意味につながっている。日本語でもコレクション(collection:collectの名詞形)という形でよく使われているので、敢えて語源に遡ってイメージを固める必要はないと思う。
donation
「寄付金」「寄付」等の意味を持つ名詞。語源は、do(与える)+ation(名詞語尾)→「与えるもの」となり冒頭の意味につながっている。語根do(与える)は、身近なところではdonor(臓器提供者)という単語で使われており、日本でもドナーカードという形でよく使われているので一度は耳にしたことがあると思う。
また、少し専門的な話になるが、半導体のP型、N型を作る時にドナー(電子を提供する)、アクセプタ(電子を受け取る)という用語が教科書で使われている。
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