DUO3.0例文解説メモ #372
DUO3.0例文の372本目です。
stop …ingは「…するのを止める」、stop to…は「…するために止まる」という意味です。躍動感を表す-ing形の理解がコアだと思います。
stop …ing
「…するのを止める」という意味の表現。#205で既に出てきている表現なので、忘れてしまった方はリンク先を読み返して頂きたい。重複する内容になるが動名詞ではなくto不定詞が続く場合は「…するために止まる」という全く異なる意味になるので要注意。
この辺りの意味の違いは、躍動感を表す-ing形のイメージに紐づけると分かりやすい。「何かを止める」という時は動いているものが対象となるため、必然的に躍動形である-ing形が目的語に来る。そして、動いてない漠然としたもの(to不定詞)を止めることは出来ないので、to不定詞が続くときは副詞的用法(~のために)になるということ。
この例文の場合は、うるさい人に対して、stop making a fuss(ぎゃあぎゃあ言うのは止めろ)と言っているということ。
make a fuss
「(些細なことを)騒ぎ立てる」といった意味を持つ表現。fussの語源は分からなかったが、擬音から来ているという説が有力なようで意味としては「騒ぎ」「(不要な)興奮」等の意味があり「過剰に騒ぎ立てること」というのが根本の意味になると思う。そのため、make a fussで「過剰に騒ぎ立てる」というようなイメージとなり冒頭の意味につながるのだと思う。
get on one’s nerves
「~をイライラさせる」「~の神経に障る」等の意味を持つ口語表現。nerveは「神経」「(不可算で)度胸」「(不可算で)図々しさ」「(複数形で)神経質」「(複数形で)神経過敏」等の複数の意味を持っているが、語源的には「腱」「楽器の弦」等の意味から始まっており、そこから「神経(脳と体を繋げる線)」という意味を持つようになったらしい。
そのため、①腱・弦の持つガッチリとした線のイメージ→「(不可算で)度胸」「(不可算で)図々しさ」、②脳と体を繋げる線→「神経」、③か細い神経が集まった状態(複数形)からもたらされる性質→「(複数形で)神経質」「(複数形で)神経過敏」といった具合に冒頭の意味につながっているのだと思う。なお、この例文で使われているget on one’s nervesという形で「~の神経に接触する」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
shout
「叫ぶ」「大声で言う」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、前の例文で出てきたshuttleと同じように語根sh(発射)を持っていることから「何かを急に発する」というイメージになり冒頭の意味につながっている。shout自体はかなり基本的な単語だと思うので、敢えて語源にまで遡って紐付けする必要はないかもしれない。
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