DUO3.0例文解説メモ #399
DUO3.0例文の399本目です。
denyは「否定する」「拒否する」「自制する」等の意味を持つ多義語。語源からアプローチすると理解しやすいと思います。
flatly
「きっぱりと」「感情を表さず」等の意味を持つ副詞。語源は、flat(平面)+ly(副詞語尾)→「平たく」「水平に」といったイメージになる。この単語は感情に対して使われることが多く、感情がフラット(水平)ということは何も心を動かされず淡々とといったニュアンスになるため冒頭の意味につながっている。
deny
「否定する」「拒否する」「自制する」等の意味を持つ動詞。語源は、de(離れる)+ny(否定)→「それは違うよと言ってその対象と切り離す」というイメージになる。
このイメージから、①事実に反することに対して→「否定する」、②許可できないことに対して→「拒否する」、③deny oneselfという形で自身の欲求に対して→「自身の欲求を否定する」→「自制する」といった感じで冒頭の意味につながっていく。
なお、この例文の場合は、①の「否定する」という意味で使われており、leaking any confidential information(機密情報を漏らした)ということをdenyしたということ。また、なぜleaking…と動名詞の形で続いているかについては、-ing形は躍動感を意味し「頭の中で過去の状況がリプレーされている」という感覚から「既にしたこと」に焦点が当たるためだと思う。
言い換えれば、既にしたことをdenyするので、denyの後にはto不定詞ではなく、動名詞が続くのが自然な形となる。この辺りの説明はforget(忘れる)のところでもしているので読み返してもらえると理解が深まると思う。
confidential
「機密の」「秘密の」「信頼の厚い」等の意味を持つ形容詞。語源は、名詞confidenceに接尾辞-al(形容詞語尾)が付加された形容詞となるため、まずは名詞confidenceについての説明から始める。
この単語の語源は、con(強意)+fid(信頼)+ence(名詞語尾)→「完全に信頼している状態」というイメージとなり、①人やモノに対しての信頼→「信頼」「信用」、②物事が上手くいくことの信頼→「確信」、③信頼している状態で共有される情報→「秘密」といった具合に冒頭の意味につながっている。
次に本題のconfidentialについてだが、これはconfidenceの形容詞形と考えれば冒頭の意味となることが理解できると思う。なお、日本語でも「機密」「社外秘」という意味でコンフィデンシャルという単語をよく使うので耳にしたことがある人も多いと思うので、冒頭の2つの意味については語源を考えなくても感覚的に理解できると思う。
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