DUO3.0例文解説メモ #101
DUO3.0例文の101本目です。
comeの持つ「話題にしている場所に来る」「本来あるべき姿や場所に来る」という感覚が非常に重要です。
学校ではgoは「行く」、comeは「来る」と習いますが、もう一歩踏み込んで考えるとよいと思います。
be amazed to see…
「…を知って驚く」という意味の表現。この表現で使われているamazedは動詞amaze(驚かせる)の過去分詞形が形容詞化されたもので、語源は、a(強意)+maze(迷路)→「当惑させる」ということ。ここから仰天させるといったニュアンスが生まれ、前述の「驚かせる」という意味につながっている。
似た意味を持つ単語にsurpriseがあるが、longmanによると、to make someone feel extremely surprised, especially because something is very hard to believeとあるので、驚きの度合いとしてはamazeの方が上となる。
以上のことを踏まえて、<I was amazed to see…>という形を見ていくと、I was amazed(すごく驚いた)で一区切り。当然この内容だけなら、なぜ?と疑問に思うため、その理由がtoで指し示されている。to see that…でthat以下を見てという流れ。
なお、DUOの例文内には「驚き」を意味する単語としてamaze, surprise, astonishの3つが出てくる。それぞれのニュアンスの違いついてはこちらにまとめているので気になる方は先読みして頂ければと思う。
utility
「実用性」「役に立つもの」「(ガス・電気などの)公益サービス」 等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。 語源はラテン語で「役に立つ」ということに由来しており、人の生活に役立つガス・水道・電気等の公共事業といった意味合いで使われてることが多い。
この例文でも、utility+bills(請求書)という形で「公共料金(ガス電気水道代)」という意味で使われている。なお、billsと複数形になっているのは、gas bill, water bill, electricity billが合算されているためだと思う。また、コンピュータ用語でOSを補助する各種ソフトウェア等のことをユーティリティといったりするので耳にしたことがある人も多いと思う。
come to
「意識を回復する」「(合計が)~になる」「(良くない状態に)終わる」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、come(来る)+to(到達)…→「…に到達する」ということ。
ここから、①意識があるべき所へ来る→「意識を回復する」、②合計がtoで指定される額に来る→「(合計が)~になる」、③悪いところに来る→「(良くない状態に)終わる」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、comeは「来る」という和訳を覚えておけば大抵上手くいくが「話題にしている場所に」、もしくは「本来あるべき姿や場所に」というのがコアとなるので、この感覚で捉える意識をするとよいと思う。そうすれば、前述の①は理解でき、②③は「話題にしている場所」=「現在や現実」となり、その結果として②③の別々の意味が生じるというのが分かると思う。
この例文の場合は、to以降にso much(非常に大きな額)が続いているので「非常に大きな金額に来る」となり、意訳すればDUOの訳となる。どこに来るのかが省略されていたり、文脈に応じてニュアンスが異なるため、イメージを働かせながら例文暗唱に取り組むとよいと思う。なお、#125では「意識を回復する」という意味で使われているので先読みしてみるのもよい。
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