DUO3.0例文解説メモ #326
DUO3.0例文の326本目です。
contribute(貢献する)は、この例文のようにネガティブな意味でも使えます。語源からアプローチするとシックリ来ると思います。
全体
Our hypothesis is that…で「我々の仮定は…である」という形。that節内の主語はeating excessive amounts of junk food(ジャンクフードの過剰摂取)となり、動名詞を使った比較的長い形になっているが、これらが分かれば文の構造は分かると思う。
hypothesis
「仮説」「仮定」「前提」等の意味を持つ名詞。語源は、hypo(下に)+thesis(置くもの)→「(議論・協議などをするために)下に置くもの」ということ。ここから「前提」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。また、前の例文で出てきたthesis(論文)についても内容を読み返して頂けると語源のつながりが強化されると思う。
excessive
「過度の」「行き過ぎた」等の意味を持つ形容詞。語源は、ex(外に)+cess(行く)+ive(形容詞語尾:性質)→「外に出て行く性質のある」ということ。ここから、行き過ぎるといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。なお、DUOの例文には出てこないが動詞exceedが「超える」という意味を持っているのを知っていれば、その形容詞形として覚えてしまえばよいと思う。
contribute
「貢献する」「寄与する」「一因となる」等の意味を持つ動詞。語源は、con(一緒に)+tribute(割り当てる)→「一緒に割り当てる」ということ。ここから、全体の中の一部に割り当てられているといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、日本語で貢献といえば良い事を連想するが、この例文のようにcontributeは悪い事にも貢献できるので要注意。また、語根tribute(割り当てる)を含む単語(attribute、contribute、distribute)についてはこちらで比較しているので忘れてしまった人は読み返して頂ければと思う。リンク先に掲載してある図を参考までに再掲しておく。
mortality
「死亡数」「死亡率」「死ぬ運命」等の意味を持つ名詞。語源は、語根mor(死)+ity(名詞語尾)→「死に関する内容」ということ。longmanには一番目に「特定の期間・集団・原因での死者数」、二番目に「死の定め」「死の運命」というような説明がされている。どちらの意味でも不可算名詞となるが、この例文のearly mortalityというのは前者の意味となる。自分がこの単語を実際に見たことがあるのは今のところ下図のようなバスタブ曲線(故障率曲線)と呼ばれるグラフのみ。
あまり専門的になりすぎないように説明すると、時間経過によって発生する機械・装置の故障率を示すグラフのこと。大きく初期故障期、偶発故障期、摩耗故障期の3つの期間に分かれ、初期段階では初期不良が発生するため故障率は高く、その期間を過ぎると落ち着くが摩耗故障期に入ると故障率が再度上がるという特徴がある。そして初期故障期のことを英語でinfant mortalityと呼ぶ。
infant mortalityは直訳すれば幼児死亡数(率)となる。おそらく、人間の初期死亡率と機械の故障率が同じような傾向(ある程度の成長してくれれば死亡率は激減する)であるため、このような表現になっているのだと思う。
長くなってしまったが、mortalityは「特定の期間・集団・原因での死者数」を表し統計データでよく見る単語となる。mortalityに関しては、語源から上手く説明できなかったので、実際に使用されている例からの関連付けとして説明した。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません