DUO3.0例文解説メモ #488
DUO3.0例文の488本目です。
男性の魔法使いはwizardと言いますね。
wicked
「(道徳的に)良くない」「意地悪な」「いたずらっぽい」「すごくいい」「ひどい」等の意味を持つ形容詞(副詞の意味もある)。語源は、下で説明しているwitch(魔女)と関連しており、wizard(男性の魔法使い)という単語が形容詞的に使われたことに由来する単語となる。そのため「魔法使いが持つ性質」を表す単語となり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanには、後半の2つの意味である「すごくいい」「ひどい」はインフォーマルな表現として説明されている。意味としては真逆となるが、これは魔法をどのように捉えるかということに由来しているのだと思う。
witch
「魔女」「年配の女性に対する侮辱語」等の意味を持つ名詞。語源は、語根wit(活発にする)を持ち、「死者を蘇らせる者(=死者を活発にさせる)」という意味のゲルマン語に由来するらしい。そこから「魔女」という意味を持ち、転じて「年配の女性に対する侮辱語」としても使われるようになっている。
日常会話で使うような単語ではないので、例文暗唱を通じて、wicked witch(意地悪な魔女)という形で覚えてしまうのがよいと思う。また、語根wit(活発にする)を持つ単語についてはリンク先にまとめてあるので参考にして欲しい。
cast a spell on A
「A(人)に魔法をかける」「A(人)を魅了する」等の意味を持つ表現。この表現で使われているcastは「投げる」「鋳造する」「キャスティングする」等の意味を持つ動詞で(名詞の意味もある)、語源は、古ノルウェー語のkastaに由来しており「投げる」ということ。
ここから、①型に高温金属を投げる(流し込む)→「鋳造する」、②役を人に向かって投げる→「キャスティングする」といった具合に前述の意味につながっている。そのため、cast a spell on Aという形で「スペル(呪文)をAの上に投げる」となり意訳すれば冒頭のような意味となる。
なお、動詞castについては、前の例文でも出てきたbroadcast(放送する)でも少し触れているので、忘れてしまった方は読み返してもらえるとcast(投げる)のイメージが強化できると思う。また、ドラマや映画の最後にキャスト(配役の一覧)が出るが、これは前述②の意味のことで「投げられた役の一覧」ということ。
turn A into B
「AをBに変える」「(魔法で)AをBに変える」という意味の句動詞。分解して考えれば、turn(回転)+into(変化)→「回転して別の状態に変わる」となり冒頭の意味につながっている。この例文の場合は、turned him into a bug(彼を虫に変えた)ということ。また、Aが省略されたturn into B(Bになる)という表現もよく使われるので併せて覚えておくとよいと思う。
bug
「小さな虫」「バグ(プログラムの不良)」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は「何か怖がらせるもの」ということ。そこから、①ベッドに出てくる不快な昆虫→「小さな虫」、②プログラム上の欠陥のことを虫に見立てて表現(小さな虫が機械の中に入って不具合を起こしたことに由来)→「バグ(プログラムの不良)」といった具合に冒頭の意味につながっている。
前の例文で出てきたfix(修理する)のところでも、bug fix(バグ修正)という形で少し触れているので読み返してもらえると参考になると思う。
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