DUO3.0例文解説メモ #150
DUO3.0例文の150本目です。
hostileの語源はホストと同じです。ぱっと見、真逆の意味に感じますが、語源を遡るとその背景が理解できると思います。
be hostile to…
「…に強く反対する」という意味の表現。この表現で使われているhostileは「敵意のある」「強く反対する」「敵の」「好ましくない」「(企業買収などが)敵対的な」等の意味を持つ形容詞で(名詞の意味もある)、語源は、host(見知らぬ人)+ile(形容詞語尾)→「見知らぬ人に関する」ということ。ここから「見知らぬ人を敵」と捉えて前述した意味につながっている。そのため、be hostile to…という形で「…に敵意がある状態である」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
なお、host(見知しらぬ人)と説明したが、ほとんどの人は「主人」「ホスト」といった意味を真っ先に浮かべると思う。これは、host(見知らぬ人)を「客」と見なし、更に「客ももてなす側」の意味でも使われていたことに由来するらしい(当時は、互いをもてなし合う関係や制度があったらしいが詳細は調べきれなかった)。また、少し脱線してしまうが、同語源を持つ身近な単語にhospital(病院)があり、これは、hospi(見知らぬ人)+al(名詞語尾)→「見知らぬ人を受け入れる」ということ。ここから「来客用の部屋」を意味するようになり、遠征中の兵隊がhospitalに泊めさせてもらうこともあり、hospitality(おもてなし)の一環として怪我の治療を行っていたことからhospital(病院)という意味を持つようになったらしい。
jealous
「嫉妬して」「用心深い」等の意味を持つ形容詞。語源は印欧語根*ya-(捜し求める)に由来しており、同語根を持つ単語にzeal(熱心)、zealous(熱狂的な)といった単語がある。これらの単語から分かるようにjealousはもともとはポジティブなニュアンスで使われていた単語になるが、次第にネガティブなニュアンスを持つようになり恋愛感情の「嫉妬」といった意味合いで使われるようになった単語となる。
ここからは完全な推測となるが、物や人に対して熱狂的になるということは、それらを失う危機に直面すれば「(失わないように)用心深い状態」となって、失えば「嫉妬」「妬み」といった感情が生まれてくるため冒頭の意味につながっているのだと思う。
jealousとenvyの違い
品詞は異なるが後の例文にenvy(嫉妬する)が出てくるのでニュアンスの違いについてまとめておく。Hapa英会話の動画で分かりやすく説明されているので使い分けについてはそちらを参照して頂くのがよいと思う。
jealousについては基本的には上述した内容となるが、単に「いいな」「うらやましいな」といった感情も表すことができるとの説明が動画でされている。
また、動詞envy(うらやましがる)については、リンク先で説明しているように「ねたみを持って人を見る」という語源から「相手が持っているものに対してうらやましく思う」というニュアンスになる。加えて「相手を見る」というニュアンスから二者間の関係で使われ、三者以上はjealousが使われる傾向があるらしい。
wealth
「富」「財産」等の意味を持つ名詞。主に個人の物質的財産と金融資産を意味する名詞となる。
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