DUO3.0例文解説メモ #547
DUO3.0例文の547本目です。
get throughは色んな意味を持つ句動詞ですが、コアイメージを把握しておくと全てつながりますね。
have to…
「…しなければならない」という意味の表現。似た意味を持つ単語にmustがあるが、have toは客観的な理由で使われることが多いのに対して、mustは主観的な意味合いで使われることが多いという特徴がある。
そのため、この例文では話者がそう思っているのではなく実際にBobがそういう状況を持っているというニュアンスになると思う。なお、この辺りの感覚については既に#026で説明済みとなるため詳細はリンク先を参照して頂ければと思う。
get through
「(困難・辛い時期を)乗り切る」「電話で連絡を取る」「(法案などが)可決される」「(何かを)やり終える」「(お金や物を)大量に使う」「(試験などに)合格する」「(困難を通して)到着する」等の意味を持つ句動詞。
こちらでまとめているようにthroughは見方によって様々なニュアンスを持つ単語となるため、throughのイメージを確実に掴んでおきそれを同表現に適用して意味をとっていくのが効果的なアプローチになると思う。
この例文では、get through(乗り切る)+this ordeal(この厳しい状況)→「この厳しい状況を乗り切る」という意味で使われている。
ordeal
「厳しい試練」「辛い体験」等の意味を持つ名詞。語源は、スペルから想像しにくいが、out(外に)+de(与える)→「分け与える」ということ。ここから、神様が無罪か有罪かを決める(比喩的に分け与える)と信じられていた過酷な試練を指すようになり冒頭の意味につながっている。
少し歴史的な背景を補足すると、当時は、無罪か有罪かを決めるのに火や水などの自然地の力を利用した過酷な試練を課しており、無罪であれば神様が力を貸してくれ試練を乗り越えられるということに由来するらしい。
on your own
「一人で」「自力で」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、on(接触)+your own(あなた自身)→「自身にのみ接触して」ということ。ここから、自分を自分で支えるというようなニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
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