DUO3.0例文解説メモ #295
DUO3.0例文の295本目です。
printの訳が少し厄介ですが、印刷が活版印刷で行われていたことを考えるとシックリくると思います。
all you have to do is (to) 動詞の原形…
「…しさえすればよい」という意味の表現。関係代名詞thatを省略せずに書くとall that you have to do is to…となり、直訳すれば「あなたがやるべき全てのことは…です」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
この例文のように、allやwhatを使った節でdoが含まれる場合は赤字部分のtoが省略されることが多い。表現のためのロイヤル英文法にもAll you have to do is sign your name here.というのがあり「doを含んだ形を主語にするときはsignの前のtoは省略できる」という説明がされている。
fill in
「記入する」「(穴・ヒビ等を)埋める」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、fill(満たす)+in(範囲)→「ある範囲を満たす」ということ。ここから、①空欄を文字で満たす→「記入する」、②穴やヒビ等を満たす→「埋める」といった具合に冒頭の意味につながっている。この例文では①の意味で使われている。
なお、DUOの例文には出てこないが似たような意味を持つ句動詞にfill outがある。両者の違いは、fill inが「空欄の一つや特定の欄に記入する」のに対して、fill outは「書類全体への記入する」というニュアンスがある点。おそらく、in(ある範囲に)とout(外に出す→記入して提出する)の違いに由来していると思うので、inとoutのイメージを持っていれば理解できると思う。
below
「下に」「低く」等の意味を持つ副詞(前置詞の意味もある)。よくやりがちな間違いとしては、belowを形容詞的に使ってしまうこと。この例文の場合、the blanks belowとせずにthe below blanksとしてしまうと間違いになる。自分も英語でメールをやり取りしていた時に、I would like to ask you about the below emailのような間違いをしていた(本当はthe email belowとなる)。
「印刷する」という意味ももちろんあるが、ここでは「文字同士がつながってない書体で書く」という意味で使われている。これは昔は活版印刷で印刷物を作っていたことに起因しているのだと思う。下の写真を見てもらえれば一文字ずつ区切られた文字が並べらている様子が分かる。
このように区切られた文字で書くことを筆記体に対して活字体というので、Please print your nameと言えば「名前を活字体で書いてください」ということになる(入国カードでこの表現を目にした覚えがある)。この例文では「文字同士がつながってない書体」→「はっきりと」と訳されている。なお、ここでのprintは自動詞となり、in black or blue inkで色を指定している。
ディスカッション
コメント一覧
「赤字部分のtoが省略されることが多い」とありますが赤字になっている箇所が違うようです。
ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。今後ともよろしくお願いします。