DUO3.0例文解説メモ #092
DUO3.0例文の92本目です。
基本動詞であるbringを動名詞で使っている文章となります。
この例文を通じて「bringの基礎イメージ」と「動名詞の感覚(躍動感)」をしっかり身に付けることを意識するとよいと思います。
bring
「持ってくる」という意味の動詞。詳細は大西先生の本に説明されているが、come(目的地に来る)にモノの移動がプラスされたニュアンスを持つ単語となる。そのため、携帯するものを目的語にとる形となる。なお、bringに限らずcomeもそうだが、この目的地というのは会話で話題(中心)となっている場所となる。この例文の場合は、into the cabin(機内へ)という形で明示されているが、文脈から判断できる場合は省略されることも多い。
なお、toではなくintoが用いられている理由は、「乗る」のではなく「乗り込む」という感覚になるためだと思う(下の写真から想像できると思う)。もう一つのポイントとしてここでは、To bringではなく、Bringingと動名詞を使っている点。to不定詞が一般論、-ing形は躍動感を示すため、この表現は手荷物を預けるとき、もしくはセキュリティーチェック時に使われている表現だと思う。
flammable
「可燃性の」「引火性の」等の意味を持つ形容詞。語源は、flame(炎)+able(できる)→「燃えることができる」となり、冒頭の意味につながっている。
cabin
「小屋」「船室」「(飛行機の)客室」等の意味を持つ名詞。もともとは小部屋という意味を持っており、そこから冒頭の意味に広がっている(小さいという共通点は残っている)。また、飛行機そのものはplane, air plane, air craftという表現がある。
あと雑学になってしまうが、日本では旅客乗務員のことをCA(Cabin attendant)というがこれは和製英語。Cabin crew、もしくはFlight attendantと呼ぶのが正となる(航空会社によって呼び方が異なる)。
prohibit
「禁止する」「妨げる」等の意味を持つ動詞。語源は、pro(事前に)+hibit(持つ)→「事前に持っておく」ということ。ここから「法律などで取り決めて」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。同じような意味を持つ単語にforbid(禁止する)があるが、prohibitの方がフォーマルで、法律による禁止というのが基本的な意味合いとなる。可燃物の機内持ち込みは法律で禁止されているため、この例文の場合はprohibitが適切になると思う。
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