DUO3.0例文解説メモ #007
DUO3.0例文の3本目です。
付帯状況を表す分詞構文が学べます。
-ing形は「分詞構文」「動名詞」「分詞修飾」に使われますが「躍動感」というのがコア。このコアからどのような表現に使われるのかというのを意識することが重要だと思います。
全体
最初の文は付帯状況(同時進行)を表す分詞構文となる。大西先生の本では-ing形は躍動感という形で分詞構文、動名詞、分詞修飾も説明されており、感覚的にも非常にしっくりくるので一読をお勧めする。簡単に説明すると、躍動感を表す-ing形で文章に並べること(繋げること)で、文脈によって同時進行や原因・理由等の意味になるという感覚。
なお、ここでは同時進行の意となり、A women passed by me(1人の女性が私の傍を通り過ぎた)とgive off a subtle scent of perfume(香水のほのかな香りを残して)が同時に起こっているということを表している。学校では分詞構文は主に書き言葉で使われ、会話では出てこないと教わった記憶があるが、付帯状況(同時進行)を表す分詞構文は結構会話で使われている印象がある。
subtle
「微妙な」「かすかな」「巧みな」等の意味を持つ形容詞。語源は、印欧語根*teks-(織る)を持っており、「仕上げられた」といった意味合いを持つ織物用語に由来し、冒頭の意味につながっている。
なお、印欧語根*teks-(織る)を持つ単語としては、technology(技術)やtexture(織地)等があるが、subtleのスペルから同語根を見つけ出すのは困難だと思うので、そのまま覚えてしまった方が良いかもしれない。なお、subtleを使った表現としては、subtle difference(微妙な違い)、subtle psychology(微妙な心理)、subtle sign(かすかな兆し)などが存在する。
scent of…
「…のよい香り」という意味の表現。この表現で使われている名詞scentは「におい」という意味を持ち、語根sen(行く)を持つ単語となる。同語根を持つ身近な単語としてはsense(感覚)があり、これは「心がある方向へ行く」→「感じること」ということ。
scentも基本的にはsenseと同じ考え方だが、においに特化した単語となり、動詞として「かぎつける」「においを付ける(=においが行く)」といった意味も持つ。
remind A of B
「A(人)にBを思い出させる」という意味の表現。この表現で使われている動詞remindは「思い出させる」という意味を持ち、語源は、re(再び)+mind(心)→「心に呼び戻す」ということ。そのため、<remind A of B>という形で「AにBについて心に呼び戻す」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。ここでのofは関連の意味となる。
なお、「頭の中の思考」を伴う意味での「心」という場合にはmind、「感情」に関連するような「心」という場合にはheartが使われる。
remindとrememberの違い
似た意味を持つ単語にremember(思い出す)がある。両者の違いは、remindは他力で思い出すのに対して、rememberは自力で思い出すということ。DUOの和訳は「思い出してしまった」という意訳になっているが、直訳に近い形にすれば「前を通り過ぎた女性がきっかけで思い出させられた」ということ。
ex-girlfriend
「昔の彼女」「元彼女」という意味の名詞。接頭辞ex(外に)を付けることで「外に追い出された」→「今は違う」ということを表すことができる。類似表現としては、ex-wife(前妻)、ex-husband(前夫)、ex-boyfriend(元彼)等があり、海外ドラマや日常会話等で頻繁に使われるカジュアルな口語表現となる。
なお、ビジネスなどのフォーマルな場面では後の例文で出てくるformer(前の)を使うことになり、前妻であればformer wifeとなる。
動画版
動画版も作ってみました。宜しければ、ご活用ください。
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