DUO3.0例文解説メモ #343
DUO3.0例文の343本目です。
believe inとinが入っているのがポイントですね。
stand up for…
「…を支持する」「…を擁護する」等の意味を持つ句動詞。stand up自体も「立ち上がる」「立っている」等の意味を持つ句動詞となるが、それにfor(~のために)を加えると比喩的な意味での立ち上がる(助ける)というニュアンスとなり冒頭の意味につながる。
stand up(立ち上がる)+for(~に向かって)というイメージを持っておけば特に問題ないと思う。なお、…には「考え」「人」等が主に来ることになる。
believe in…
「…の正しさを信じる」「…の存在を信じる」等の意味を持つ句動詞。分解して考えると、believe(信じる)+in(中の)→「中にあるものを信じる」ということ。ここから「外見ではなく内面を」「目に見えないものを」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、この例文の場合はwhat I believe inとなっているので「私が信じるモノの中身(=本質)」といったニュアンスから「私の信念」といった意味になっているのだと思う。仮にwhat I believeとすれば「私が信じるモノ」となり信念ではなくもっと表面的なモノという印象を受ける気がする。
<補足説明>
DUOの例文では関係代名詞whatを使っているのでちょっと分かりにくい表現になっている。そのため、ここではlongmanの例文をいくつか引用して説明を補足する。
- Do you believe in God?(神の存在を信じますか?)
- 神という目に見えないもの(存在自体が不明のものを)をin(範囲)で指定して、それを信じますかということ。つまり、見えないものやその存在を信じるかということになる。
- He believes in democracy.(彼は民主主義を信じている)
- 民主主義というものの中身を信じますかということ。それを信じる=「その価値を認める」「それが正しいと思う」ということになる。
- You can do it if you believe in yourself.(自分を信じればできるよ)
- 自分自身の中身を信じるということ。この場合は、自身の力というニュアンスになる。
yield
「~をもたらす」「~を生む」「屈する」等の意味を持つ動詞(名詞としての意味もある)。語源は「支払う」というところから来ているらしく、そこから「(労働や投資の見返りとして)何かを与える」というような意味になっている。そのため、何らかの努力や犠牲の末というようなニュアンス伴い冒頭の意味につながっている。
なお、この例文で使われているのは「屈する」という意味で、これは努力や犠牲の末に「自身を与える」→「譲歩して屈する」ということになる。この例文に沿って考えれば、I won’t yield to any threatsという形で「私はいかなる脅威にも自身を与えない」→「いかなる脅威にも屈しない」ということ。
<補足説明>
Longmanの例文をいくつか引用して補足説明をしておく。
- 他動詞の場合:The study yielded some interesting results.(その研究によって興味深い結果が得られた)
- 研究という努力の末に興味深い結果を与えたということ。
- 自動詞の場合:She eventually yielded to pressure for her to resign.(結局彼女は辞任を求める圧力に屈した)
- 辞任を求める圧力に抗った末、自身を与えた(すなわち譲歩、屈するということ)。
なお、自動詞の場合は、自身を補ってやると上手く理解できることが多い。この例文の場合は、色んな困難や圧力はあるだろうけど、won’t yield (myself)(自身をあげない)+ to any threats(どの一つの脅威にも)→「どんな脅威にも屈しない」ということになる。なお、longmanには生み出すという意味ではyieldよりもproduceが、屈するという意味ではyieldよりもgive inが日常会話でよく使われるとの説明がされている。
threat
「脅し」「脅迫」等の意味を持つ名詞。語源は、語根thr(押し潰す)を持っており「精神的な圧力」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。なお、後の例文で同語根を持つ単語としてintrude(邪魔をする)が出てくるので内容を先読みするのもよいと思う。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません