DUO3.0例文解説メモ #450
DUO3.0例文の450本目です。
relation, relationshipの違いも調べてみました。
What will become of…?
「…はどうなるのだろう?」という意味の表現。ここでの前置詞ofは「関係」の意味となるので、それを踏まえて直訳すれば「…に関して何が起こるのか?」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。なお、この例文では、if the security treaty expires(安全保障条約が期限切れになったら)という条件節と一緒に使われている。
relation
「関係」「親戚」等の意味を持つ名詞。語源は、re(後ろ)+late(運ぶ)+ation(名詞語尾)→「後ろに運ぶこと」ということ。ここから、①対象間で互いに運び合う→「関係」、②血縁や結婚でつながって運ぶ(家系図を想像すると理解しやすい)→「親戚」といった具合に冒頭の意味につながっている。
また、国家間や会社間等の大きなグループ間での関係という意味で使う場合は、この例文のように複数形であるrelationsが使われる(おそらく、一つの関係ではなく色んな側面での関係という意味合いを反映しているのだと思う)。なお、前の例文で出てきたbe related to…(…に関係している)で、動詞relateの語源説明をしているのでリンク先の内容を読み返して頂けると語源の紐付きが強化されると思う。
relation, relationshipの違い
DUO内の例文にはrelationshipという単語は出てこないが、relationと同じく「関係」という意味を持つ単語となるのでここでニュアンスの差をまとめておく。
relationshipを語源からアプローチすれば、relation(関係)+ship(形作る)→「形作られた関係」ということ。なお、末尾のshipについてはscholarship(奨学金)で説明しているので忘れてしまった人は読み返してもらいたい。
末尾shipが加わることで、単なる関係ではなく、形作られるほど親密なというニュアンスが感じ取れるため、relationshipの方が「親しい関係」「人対人の関係」「relationに比べて小さな集団の関係」を示す印象がある。
具体的な例文やネイティブ視点でのニュアンスについてはここで説明されているので、上述した「親しい関係」「人対人の関係」「relationに比べて小さな集団の関係」という点を意識して一読してみるとよいと思う。
security treaty
「安全保障条約」という意味の熟語。この例文では文脈から日米間というのが分かるため、theを付けて特定をしている。なお、ここで使われている名詞treatyは「条約」「協定」といった意味を持っており、語源は、treat(引っ張る)+ty(名詞語尾)→「(何かをある方向に)引っ張る」ということ。
ここから、様々な問題を解決に向けて国家間・政府間の議論で引っ張っていくといったニュアンスに派生し、協議した内容を書面化したものということで「条約」「協定」という前述の意味につながっている。あまり、日常会話で使う単語ではないと思うので、ひとまず例文暗唱を通じて、security treaty(安全保障条約)という表現を覚えておけばよいと思う。
expire
「有効期限が切れる」「任期が満了する」等の意味を持つ動詞。語源は、ex(外に)+pire(神様の息吹)→「神様の息吹の外に出る」ということ。当時は、生命は神様の息吹によって与えられるという考えがあったことから「神様の息吹が抜ける」→「亡くなる(文語表現)」といったニュアンスとなり、これが転じて「期限が切れる」という冒頭の意味につながっている。
身近にexpireそのものが使われている例はちょっと思いつかなかったが、パスポートを持っている人であれば、有効期限のところにDate of expiryという名詞expiryを使った表現が英語併記されているので、パスポートを見る機会があれば意識して確認してみるとよいと思う。
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