DUO3.0例文解説メモ #181
DUO3.0例文の181本目です。
introduce A to B
「AをBに紹介する」という意味の表現。この表現で使われている動詞introduceは「紹介する」「案内する」「導入する」等の意味を持ち、語源は、intro(内側に)+duce(導く)→「内側に導く」ということ。ここから「案内」「紹介」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。そのため、introduce A to Bという形で「AをBに到達するように中へ導く」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
なお、文法的にはA→Bという流れなのだがネイティブとしてはB→Aという感覚で使うことも多いらしくここで議論がなされている。非ネイティブの自分には正直感覚としては分からない。ただ、色々調べた結果、introduceの語源は「導く」というところから来ているので、下記のような使い分けがあるらしいことが分かった(一部推測が入っているが)。
- ①上下関係がある場合は、目下の人をA、目上の人をBに置く(導かれるのは目下の人であるべきなので)
- ②男女間の場合は、男性をA、女性をBに置く(女性への敬意から導かれるのは男性側となるので)
- ③人と人以外の関係では、Aに人を置きBに人以外を置く(人以外のもの(理論やモノ等)は物理的に導けないので)
結局のところ、introduce A to Bというのは知らない人やモノを紹介するということ。文法的にはA→Bという順序だが、①~③のような慣例、礼儀、感覚から、AとBの順序は話者や状況次第ということで理解している。
folks
「両親」「人々」「(呼びかけで)皆さん」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。語源はスペルからは分かりにくいが語根ful(満たす)を持っており「大勢の人」となり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanにはインフォーマルな表現として説明されており、アメリカではparents(両親)と全く同じ意味でよりカジュアルなニュアンスとして使われる印象がある。加えて、そのカジュアル度(インフォーマル度)についても語源イメージの「大勢の人」というザックリ感から感じ取ることができると思う。
take to…
「…を好きになる」「…の習慣になる」等の意味を持つ句動詞。takeとtoの後に再帰代名詞oneselfが省略されていると考えれば「自身を…に到達するように連れていく」といった直訳となり冒頭の意味につながるのが理解できると思う。
この例文の場合は、they took(themselves)to him…となり「彼らは自身たちを彼のところに連れて行った」→「物理的にではなく心が彼のところに行った」→「好きになった」ということ。to以下の対象がモノや事になれば「習慣になる」という意味も理解できると思う。
at once
「すぐに」「一気に」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、at(点)+once(一度)→「一度の点で」となり冒頭の意味につながっている。
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