DUO3.0例文解説メモ #330
DUO3.0例文の330本目です。
ambition(野心)の語源は「周辺を歩き回る」ということ。amb(周辺)という語根を覚えておくと便利ですね。
encourage A to do B
「AにBをするように勧める」という意味の表現。この表現で使われている動詞encourageは「励ます」「勇気づける」といった意味を持っており、語源は、en(~の中に入れる)+courage(勇気)→「何かを勇気の中に入れる」となり前述の意味につながっている。
そのため、encourage A to do Bという形で「Aを勇気の中に入れてBをさせる」→「AにBをするように勧める」といった具合に冒頭の意味につながっている。前の例文で出てきたdiscourageも併せて復習しておくとcourageを含む単語のイメージが強固になると思う。
fulfill
「(夢・目的等を)実現する」「(機能・役割等を)果たす」等の意味を持つ動詞。語源は、ful(満ちている)+fill(埋める)→「完全に満たす」となり冒頭の意味につながっている(fulもfillも同じ意味なので掛け合わされて強調されるニュアンス)。
また、fulfillには「(必要条件・資格等を)満たす」「(責任・任務などを)遂行する」「(約束・誓い等を)守る」等の意味もあるが、これらも完全に満たすというイメージから理解できると思う。
少し余談になるかもしれないが、ful(満たす)はawefulやgratefulのように接尾辞として使われることが多いが、英語が発達する過程でfulfillのように頭につくものも出てきたらしい。
ambition
「野心」「念願」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、ambi(周辺)+it(行く)+ion(名詞語尾)→「周辺を歩き回る」ということ。当時、選挙の票を求めて周辺を歩き回ったということから来ているらしく、そこから冒頭の意味につながっている。
語源からのアプローチだとambitionの意味の背景は分かっても、イメージ化には直接寄与しないのであまり役に立たないかもしれない。日本語でもアンビシャスとかアンビションと言ったりするので、これらの単語を聞いたことがある人はそちらから連想する方がよいと思う。
なお「野心」という意味では不可算名詞となり、「念願」「夢」という意味では可算名詞になり、この例文では後者の意味で使われている(複数形になっているため)。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません