DUO3.0例文解説メモ #447

2024年1月11日DUO

管理人
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DUO3.0例文の447本目です。

refuse, reject, decline, denyのニュアンスの違いもしっかりと把握しておきたいですね。

ChatGPTより生成した例文イメージ画像
YouTube動画版もあるのでご活用ください)
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amendment

「修正」「修正案」等の意味を持つ名詞。語源は、amend(修正)+ment(名詞語尾)→「修正する」ということ。さらに、動詞amendの語源を深堀すれば、ex(外に)+mend(欠陥)→「外に欠陥を出す」→「改善するための修正」というニュアンスを持った単語となる(スペル変化によりexが分かりにくいが)。

なお、同単語はニュースや新聞などで法律修正といったような意味合いで使われることが多い印象があり、自分が海外赴任している時に契約書の修正という意味でも使われていた。そのため、海外で契約関係の業務に携わる人にとっては比較的見聞きする単語になると思う。なお、longmanには「法律や書類に対する小さな変更、改善、追加」といった定義がされているので、時代・状況の変化に応じて是正すべき所を修正するといった意味合いになると思う。

動詞amendと似たような意味を持つ単語をrepair, fix, mendの違いで比較しているので気になる人は一読頂ければと思う。なお、amendはリンク先のmendで触れている。

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reject

「拒絶する」「否定する」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、re(後ろに)ject(投げる)→「後ろに投げる」ということ。ここから、提案や要求等を後ろに投げるというニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。なお、名詞と動詞でアクセントの位置に違いがあるので要注意。

refuse, reject, decline, denyの違い

「断る」という意味を持つ動詞としてDUO例文内に4つの単語が出てくるので、これらのニュアンスの差についてここでまとめておく。ネイティブの感覚や具体的な例文についてはここにまとめられているので一読頂くのがよいと思うが補足的な説明をすると下記特徴がある。

  • ①refuseは、re(元に)fuse(注ぐ)→注がれたものを元に戻すというイメージから分かるように、目の前に(比喩的に)注がれたものを「私のところではありませんよ」といった感じで注ぎ返す(元に戻す)イメージ。また、「断固とした気持ち」というニュアンスもあると説明されているが、これは電子部品のfuse(一定以上の電流が流れると断線する機能を持つ部品)から「きっぱり断わる」感じを連想するとよいと思う。

  • ②rejectは上述したように、re(後ろに)ject(投げる)→「後ろに投げる」ということ。ここから、提案や要求等を後ろに投げるという意味合いとなっている。

  • ③denyは、de(離れる)ny(否定)→「それは違うよと言ってその対象と切り離す」ということ。ここから、①事実に反することに対して使えば「否定する」、②許可できないことに対して使えば「拒否する」といった意味合いとなる。rejectやrefuseのように「断る」のではなく、「違う」ということに焦点があてられた単語となる。

  • ④declineは、de(下に)cline(曲げる)→「下に曲げる」ということ。DUOの例文内では、減少する(自身を下に曲げるということ)という意味で出てきたが、「断る」という意味も併せ持つ動詞となる(相手の申し出や依頼を下に曲げるということ)。Longmanにはフォーマルな表現として説明されているが、rejectやrefuseのように、ject(投げる)fuse(切断)するわけではなく、decline(下に曲げる)というところがフォーマルな感覚につながっているのだと思う。

take A into account

「Aを考慮する」「Aを考慮に入れる」等の意味を持つ表現。名詞accountは、前の例文で出てきたon account of…(…のために)で説明したように「何かを計算に入れること」というのが語源イメージとなる。それを踏まえた上で、take A into accountという表現を直訳すれば「Aを計算の対象に入れる」となり、意訳すれば冒頭の意味につながるのが分かると思う。

なお、類似表現としては、accountをconsideration(考慮*)で置き換えたtake A into considerationという表現がある。個人的にはこちらの方が幅広く使われている印象がある。なお、ビジネスでは同表現を覚えていると非常に役立つので、まずは例文暗唱を通じて同表現をいつでも言えるようにしておくとよいと思う。

*)DUOの例文内にはconsiderationという名詞は出てこないが、動詞形のconsider(熟考する)は出てくるので気になる人は説明を読み返して頂ければと思う。

racial

「人種間の」「人種の」等の意味を持つ形容詞。語源は、race(人種)+ial(形容詞語尾)→「人種に関する」となり冒頭の意味につながっている。さらに、名詞race(人種)の語源を深堀すれば、イタリア語のrazzaに由来しているらしいが純粋な英語学習者にとってはあまり有用な情報ではないと思う。

ちなみに、ポルトガル語だとraceはraçaというスペルになるので、ヨーロッパ圏の言語知識がある人にとっては馴染みのある単語になるかもしれない。

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diversity

「多様性」という意味の名詞。語源は、dis(分離)vers(向きを変える)ity(名詞語尾)→「進行方向から向きを変えて分離した道へ行く」ということ。ここから「異なる道へバラバラに行ったものが共に存在している」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。最近では、カタカナでダイバーシティという単語を使うケースも多くなってきていると思うので耳にしたことがある人もいるかもしれない。

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この例文のように、diversityの前に形容詞を置いて、racial diversity(人種の多様性)、cultural diversity(文化の多様性)、ethnic diversity(民族の多様性)といった熟語もあれば、diversity of…というように、…の部分に名詞を入れて「…の多様性」といった表現をすることもできる。

また、後の例文で出てくるdivorce(離婚する)も同じような語源を持ち、これは「お互い異なる道へ行く」ということになる。



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Posted by EngxEng