DUO3.0例文解説メモ #406
DUO3.0例文の406本目です。
fire, lay off, dismissのニュアンスの差も説明してます。
非制限用法のwho
非制限用法の詳細説明は#011や#379でしているので理解があやふやな方は読み返して頂ければと思う。ここでは詳細説明は割愛するが、下記特徴があるのを理解できれば良いと思う。
- 非制限用法は追加情報となるのでコンマ以降の情報はなくても文章は成立する。この例文の場合、Jason was dismissed for corruption.(ジェイソンは汚職を理由に解任された)で文章としては成立しており、Jasonに関する情報を非制限用法で補足しているということ。
- DUOの音声を聞くとコンマのところでポーズが入っているので音声からも非制限用法というのが理解できる。
- コンマをなくして制限用法のwhoとした場合、Jasonという人物が複数いて、その中でプロジェクトの責任者であったJasonを限定しているということになりうる。逆に言えば、非制限用法を使えばJasonは一人しかいないということ示唆している。
in charge of…
「…を担当して」「…を任されて」等の意味を持つ表現。ここでの名詞chargeは「責任」という意味になるのでin charge of…という形で「…の責任の中にいる」という直訳から冒頭の意味につながっている。ここでも少し触れているが、ビジネスではperson in charge of… (…の担当者)という表現をよく使うので、併せて覚えておくとよいと思う。
なお、chargeが責任という意味を持つことについては、charge(料金)のところで併せて説明しているので気になる方はリンク先を読み返して頂ければと思う。
dismiss
「解雇する」「解散させる」「却下する」等の意味を持つ動詞。語源は、dis(離れて)+miss(送る)→「何かから離して送り出す」というイメージとなる。
このイメージから、①現在の職から離して送り出す→「解雇する」、②集まりを離して送り出す→「解散させる」、③提案・意見等を離して送り出す→「却下する」という具合に冒頭の意味につながっている。
fire, lay off, dismissの違い
「解雇する」という意味をもつ単語(表現)として、dismiss以外にもfireやlay offといったものがあるので、これらのニュアンスの違いについてまとめておく。
まずは、lay offだが「(従業員を)寝かせて(会社から)分離する」というイメージになり、寝かせたものは必要になったときに再び起こして使えるので、「一時的な解雇」というニュアンスを持つ表現となる。また、従業員本人に非があって解雇されるわけではなく、会社側の都合(生産調整、会社業績等)による場合が多い。なお、詳細はリンク先で説明しているので、忘れてしまった方は読み返してもらえるとよいと思う。
次に、fireとdismissだが、両者の大きな違いはカジュアルかフォーマルかということ(longmanでdismissを調べると、日常ではfireの方を使うことが多いとの説明がある)。では、なぜこのような差が出るかについては、英語の歴史に起因しており、fireがOld Englishに由来しているのに対して、dismissがラテン語に由来しているためとなる。そのため、日本語の「解雇する」という意味で使う場合は、fireとdismissをTPOに応じて使い分けるのがよいと思う。
corruption
「汚職」「不正行為」「(データの)破壊」等の意味を持つ名詞。語源は、co(強意)+rupt(壊す)+ion(名詞語尾)→「完全に壊す」「完全にダメにする」となり冒頭の意味につながっている。なお、この例文では、was dismissed for corruption(汚職で解任された)という形で使われており、ここでの前置詞forは原因・理由を表している。
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