DUO3.0例文解説メモ #035
DUO3.0例文の35本目です。
覚えておくと便利な語根や接尾辞が出てきます。
接尾辞-hood(状態・集団)や語根 tinue(伸ばして掴む)、 下に)+cline(曲げる)は単語を覚えるのに有用だと思います。
in all likelihood
「十中八九」「ほとんど確実に」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞likelihoodは「可能性」「見込み」等の意味を持ち、語源は、likely(~しそうな)+hood(状態・集団)→「~しそうな状態」となり、冒頭の意味につながっている。
接尾辞-hood(状態・集団)を持つ身近な単語としては、childhood(子供の状態→幼少時代)、neighborhood(隣人の集団→近所)等があるので、これらの単語から意味の紐付けは可能だと思う。そのため、in all likelihoodという形で、in(範囲)+all(全て)+likelihood(可能性)→「可能性が全てある範囲で」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
will
willの基本イメージは「意思」と「予測(確信度の高い)」となり、ここでは後者の意味となる。かなり確信をもって発言している状況になると思う。
continue
「継続する」「続く」「再開する」等の意味を持つ動詞。語源は、con(一緒に)+tinue(伸ばして掴む)→「一緒につながって続いている」ということから、冒頭の意味につながっている。なお、「再開する」という意味については「中断していたものが、つながって続いていく」ということになる。
後の例文で出てくるcontinent(大陸)も同じ語源を持つ単語。土地が継続するから大陸ということ。
decline
「減少する」「断る」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、de(下に)+cline(曲げる)→「下に曲げる」ということ。ここから、①自身を下に曲げる→「減少する」、②要求や依頼を下に曲げる→「断る」という具合に冒頭の意味につながっている。
なお、declineには文法で語形を変化させるといった意味も辞書に載っているが、これは単語の末尾を曲げる(=変化させる or 末尾のスペルを落とす)ということに由来しているらしい。
なお、語根cline(曲げる)を持つ身近な単語としては、イスのリクライニング(reclining)があるので、そこと紐付けて連想できるようにするとよいと思う。ちなみに、語源は、re(後ろ)+cline(曲げる)→「後ろに曲げる」→「自身を曲げる」→「傾ける」ということ。
動詞declineと似たような意味を持つ単語(refuse, reject, deny)との比較はここで説明しているので気になる人は一読頂ければと思う。
steadily
「徐々に」「絶え間なく」等の意味を持つ副詞。語源は、語根st(立つ)を持っており「しっかりと立っている」ということ。ここから「安定して」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。decline steadilyで「安定して減少」→「減少の一途」ということ。
for years to come
「これから先何年間も」という意味を持つ表現。分解して考えれば、for(期間)+years(数年)+to(方向・到達)+come(来る)→「将来向かって来る数年間」となり、冒頭の意味につながっている。longmanには、used to emphasize that something will continue for a long time into the futureとある。単純にfor yearsだけでも意味的には問題なさそうだが、to comeを加えることで、長い期間続くという部分を強調できる表現となる。
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