DUO3.0例文解説メモ #279
DUO3.0例文の279本目です。
分詞構文を使った例文になってます。
compared to…
「…と比べて」という意味の表現。いわゆる分詞構文の形となる。よく出てくる表現なのでこのまま覚えてしまった方が良い表現だと思う。詳細な説明は文法書に譲り、ここでは感覚的な説明のみに留めておく。
2つの文章を繋ぐのに必要なのは接続詞だが、この接続詞を使わずに分詞(現在分詞または過去分詞)で文章を繋げたものが分詞構文。そのため、この例文を接続詞を使った文章に無理やりすると、If business is compared to the previous year, business is…というような形になる。
大西先生の本では、-ing形は躍動感を示し、名詞(名詞句)を修飾したり文章をポンポンと並べるような感覚で使うとあるので、その感覚で文章を変更するとBuisness being compared to the last year, business…となる。最初のBusinessはなくても分かるので省略(コンマ以下の主文の主語と同じなのでなくても意味が分かる)、さらにbeingも省略(comparedだけあればbeingが省略されているのは推測できる)して、例文の形となる。
previous
「前の」「以前の」等の意味を持つ形容詞(名詞としての意味もある)。語源は、pre(前の)+via(道)+ous(形容詞語尾)→「前に通った道の」となり冒頭の意味につながっている。
似たような意味の単語にlastがあり、この場合はprevious yearの代わりにlast yearと言っても問題ないと思う。ただし、lastには「最後の」という意味もあるので意味を明確にしたい場合はpreviousを使うことになると思う。例えば、発表内容を聞いた後に何か質問するとき、そのスライドの1枚前という意味でlast pageと言っても相手は「プレゼン資料の一番最後のページ」と捉えられる可能性があるということ。
look up
「(本などで)調べる」「好転する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、look(目を向ける)+up(上に)→「上に目を向ける」ということ。ここから、①物事が上に向かっていく→「上向く」「良い方向に進む」、②辞書の上側に目を向ける→「(言葉などを)調べる」といった具合に冒頭の意味につながっている。この例文では①の意味で使われている。
なお、②の意味については英英辞典の知識がないと理解できないと思うので少し補足をする。英英辞典には下の写真のように上側に「索引」のようなものがあり、これを見ながら探したい単語が掲載されているページを見つけることになる。そのため、look upで「辞書の上側にある索引に目を向ける」ということ。
in terms of…
「…に関して」「…の点から」等の意味を持つ表現。termは前の例文で出てきており「明確な境界」というイメージを持つ単語。そのため、in(範囲)+terms of…(…の明確な境界)→「…の明確な境界の範囲で」となり意訳すれば冒頭の意味につながる。
aboutやregardingも同じように「~について」「~に関して」という意味になるが、termの持つ明確な境界というイメージがその話題に限定するというニュアンスを出している。個人的には「~に関して」という訳よりも「~にだけ関して」という方がしっくりくる気がする。DUOの和訳も「だけを見れば」となっているのもそれが理由だと思う。
profit
「利益」「得」等の意味を持つ名詞。語源は、pro(前に)+fit(作る)→「結果や成果を前に作る」となり冒頭の意味につながっている。
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