DUO3.0例文解説メモ #058
DUO3.0例文の58本目です。
「初期症状」「高熱」「喉の痛み」といった表現は日常会話でも使えそうな感じです。
この例文で出てくるsore(痛い)は名詞の意味も持っており、海外ドラマのFriendsでもa fat guy with sores on his face(顔にできもののあるデブ男)といった感じで出てきました。soresは「炎症などでヒリヒリする箇所」という意味なのでそれをできものと意訳した形だと思います。
initial
「初めの」「最初の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、in(中に)+it(行く)+al(形容詞語尾)→「何かの中に入っていく」ということ。ここから「始まり」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
日本語でも「頭文字」という意味でよくイニシャルという単語を使うが、これは「最初に来る文字」ということ。なお、語根it(行く)を持つ身近な単語としてはexit(出口)があり、これはex(外へ)+it(行く)ということ。
ポルトガル語ではgoに相当する動詞がirとなるので、ヨーロッパ系の言語知識がある人は比較的連想しやすい語根だと思う。
symptom
「(悪い)症状」「(問題などの)兆候」等の意味を持つ名詞。語源は、sym(一緒に)+ptom(落ちる)→「一緒に落ちる」ということ。ここから、①何か一部が欠落してそれと一緒に全体が落ちる→「症状」、②何かが上から落ちてくる→「兆候」といった具合に冒頭の意味につながっている。
「落ちる」というイメージから分かるように、何か悪いことの兆しや症状というニュアンスで使われることが多い。接頭辞sym(一緒に)を持つ身近な単語としては、synchronized swimming(シンクロナイズドスイミング)、symphony(交響曲)等がある。また、語根ptom(落ちる)は前の例文で出てきたcompetent(有能な)で使われている語根pet(求める)と同語源になるが、つながりが薄くなっているので、symptomという単語として覚えてしまうのが良いと思う。
fever
「発熱」「熱狂」等の意味を持つ名詞。語源は「燃焼する」に由来しており、「熱を持つ」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。日本語でも熱狂という意味でフィーバーという単語を使うことがあるので比較的身近な単語になると思う。
なお、longmanには、feverは高熱の時にのみ使い、少し熱がある場合はhas a feverよりもhas a temperatureという表現を通常使うとのこと。個人的には、has a temperatureという表現は結構面白いなと思っている。日本語でも熱が高いことを「熱がある」というが、考えてみれば「熱がある」のは当たり前なのになぁと思ったことがある。英語も同じような感覚なのかなぁとちょっと思ってしまった。
disease
「病気」「病」等の意味を持つ名詞。語源は、dis(反対、離れる)+ease(楽、容易)→「楽な状態から離れる」ということ。ここから「不快な」といったニュアンスとなり、最終的に「病気」という形に意味が狭まり冒頭の訳につながっている。
なお、diseaseは比較的重い病気や感染症に用いられることが多い。日本語の場合は、○○病、○○疾患というニュアンスではdiseaseが当てはまる。この例文では、the diseaseと特定しているので、おそらくこの前にある文章で具体的な病名が出ているのだと思う。
sore
「痛い」「ヒリヒリする」「腹を立てて」等の意味を持つ形容詞。語源はsorryと同じで「痛む」ということ。ここから、感情的な痛みはsorry、肉体的な痛みはsoreというざっくりとした流れから冒頭の意味につながっている。
なお「腹を立てて」という意味はスラング表現となる。日常でもMy arms are sore.(腕が筋肉痛)といった形で筋肉痛を表すときに使うことがある。
throat
「喉」という意味の名詞。語源は「膨れる」に由来しており、「膨れた部位」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。基本的には日本語と一対一で対応するので、語源に遡って紐付けせずにそのまま覚えてしまうのが良いと思う。
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