DUO3.0例文解説メモ #402

2024年1月11日DUO

管理人
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DUO3.0例文の402本目です。

might as well A as B(AするのもBするのも同じだ)という構文が使われてますね。

ChatGPTより生成した例文イメージ画像
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might as well A as B

「AするのもBするのも同じだ」「BするならAする方がましだ」等の意味を持つ表現。この表現を理解するには、as many as…(…と同数のもの)で説明した同等比較(いわゆる、as~as…を使った構文)の理解が必要となるので、まずは簡単な復習から始める。詳細はリンク先の説明を読み返してもらいたいがas(イコール)の機能を使って、前半のasは副詞で「同じくらい~」という程度を表し、後半のasは接続詞となり「…と比べて」という基準を表す。

それに加えて<may well + 動詞の原形>で説明したようにwellは「その度合が十分」という意味を持つため、might as well A as Bを直訳すれば「Bと比べてAはその度合いが十分だろう」→「AするのもBするのも同じだ」という冒頭最初の意味となる。一方で、この例文を見ればわかると思うが、A=自殺する、B=自分の運命に甘んじるとなっており、Aに極端な例が来ているのが分かると思う。これは、mayの過去形であるmightを使うことでAを仮定のモノ(非現実な極端なモノ)にしているためだと考えられる。そのため「自殺する(実際はしないけど)」=「自分の運命に甘んじる」という構図にして、Bの「自分の運命に甘んじる」ことがいかに無意味かというのを強調するため「運命に甘んじるぐらいなら自殺した方がましだ」という意訳につながっているのだと思う(冒頭の二番目の意味)。

また、別視点から見ると、longmanには"I/you might as well be hanged for a sheep as (for) a lamb"という諺が掲載されており「子羊を盗んで処刑されるよりは、羊を盗んで処刑された方がましだ」という意味が転じて「同じ悪い結果になるなら、小さい事よりも大きいことをした方がましだ」という意味になっている。might as well A as Bという構文に当てはめれば「BするならAする方がましだ」という訳になっているので、こういった諺から「Bする方がましだ」という意味につながっているのかもしれない。

長々書いてしまったが、might as well A as Bという表現は「AもBも大差はなく、どちらとも良い選択肢ではない」といった感覚で捉えておくとよいと思う。なお、後半のas Bが省略されたmight as well Aという表現もよく使われており「他にいい選択肢がないときの控えめな提案」といったニュアンスになる。

reconcile A to B

「A(人)に諦めてB(モノ)を受け入れさせる」という意味の句動詞。reconcileの語源は、re(再び)+conciliate(なだめる)→「再びなだめて落ち着かせる」というイメージとなり、reconcileは「二つの異なる考え・状況を調和させる」「対立している二人を和解させる」等の意味を持つ動詞となる。そのため、reconcile A to Bという形で「AをなだめてBに落ち着かせる」→「Aは嫌々ながらBを受け入れる」というニュアンスとなり冒頭の意味につながる。

ここでの注意点としては、reconcileの意味として挙げた2つの意味は平和的な落ち着きを表すのに対してreconcile A to Bという形は「強引にそこに落ち着かせている」といったニュアンスになる。これは、Aの意思に関係なくBという着地点を明示することが強引感につながっているのだと思う。そのため、この例文のreconcile myself to my fateという部分は「嫌々ながら自身を(自身の)運命に着地させる」というような意味になる。

なお、reconcileの語源で出てきたconciliate(なだめる)という動詞は、前の例文で出てきたcouncil(議会)と同じような語源イメージとなる。council(議会)は、coun(共に)cil(叫ぶ)→「共に呼びあって集まる」というイメージだったが、conciliateは「集まって仲良くなり一つにまとまる」ところに焦点がある単語となる。

fate

「運命」「宿命」等の意味を持つ名詞。語源は、語根fa(話す)を持つことから「予言」に由来する単語となっている。おそらく、当時は「予言=神様の声」と捉えられていたので「人間ではどうすることもできない不可避な運命」というようなニュアンスになるのだと思う。

イメージ

また、fateの形容詞形であるfatalは「命取りになる」というような死に関する意味となっているので、fateは「不可避」で「ネガティブ」な運命というニュアンスとなる。似た意味を持つ単語に前の例文で出てきたdestiny(運命)があるのでそちらのないようも読み返して頂けると両者のニュアンスの差が分かると思う。


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Posted by EngxEng