DUO3.0例文解説メモ #494
DUO3.0例文の494本目です。
いきなり過去分詞で始まる分詞構文ですね。
全体
冒頭のDressed in a loud and peculiar outfit(けばけばしい奇妙な服を着て)は分詞構文の形となる。#279でも説明したように、二つの文章を繋ぐのに必要なのは接続詞だが、この接続詞を使わずに分詞(現在分詞または過去分詞)文章を繋げたものが分詞構文。別の見方をすれば、接続詞でつないだ文章から不要な部分(言う必要のない部分)を省いて簡略化した形ということ。結果、簡潔な表現が好まれる書き言葉によく用いられるという特徴がある。
その感覚を掴むため、エクササイズとしてこの例文を接続詞を使った文章に無理やり直すと、Since she was dressed in a loud and peculiar outfit, she stood out in the crowdといった形になる。これを分詞構文にするには、接続詞を省略して動詞を分詞の形にして文章をつなげればよいので、She being dressed in a loud and peculiar outfit, she stood out in the crowdとなる。
ここで、最初のsheはなくても分かるので省略(コンマ以下の主文の主語と同じなのでなくても意味が分かる)、さらにinformedという単語だけあれば、その前のbeingはなくても受け身であることは分かるので省略すれば、最終的にDUOの例文の形となる。こういった背景を意識しながら例文暗唱を通じて感覚的に分詞構文を使いこなせるように練習するとよいと思う。
loud
「(音・声・叫びなどが)大きい」「(人が)うるさい」「(服が)けばけばしい」等の意味を持つ形容詞(副詞の意味もある)。語源は、listenと同語源で「聞く」ということ。ここから「音がうるさい」という意味となり、更に音だけでなく衣服にも使われるようになり冒頭の意味につながっている。
なお、loudが「うるさい」という意味を持つことは比較的知られていると思うので、この例文暗唱を通じて音だけでなく衣服にも使えるのを感覚的に身につけてしまえばよいと思う。
peculiar
「妙な」「異常な」等の意味を持つ形容詞。語源は、ラテン語のpecus(牛)に由来しており、「牛(家畜)=資産」という構図から「自身が所有しているもの」ということ。更にここから、「自身が所有しているもの」→「他人が所有していないもの」→「他の人とは異なる特徴」「変わった特徴」といったとニュアンスとなり最終的に冒頭の意味につながっている。
なお、語源のイメージである「他人が保有しておらず自身が保有しているもの」という部分から分かるように、個性的で特異・独特なといったフレーバーを感じ取れればよいと思う。
stand out
「目立つ」「突き出る」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、stand(立つ)+out(外に)→「基準から外に出て立つ」ということ。ここから、①他の人とは違う→「目立つ」、②表面から外に立つ→「突き出る」といった具合に冒頭の意味につながっている。
crowd
「人混み」「仲間」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は「押す」「押し込む」ということに由来しており、冒頭の「人混み」という意味につながっている。また、インフォーマルな表現として「仲間」という意味もあるが、これは常に一緒に固まっている(押し込まれている)ということから来ているのだと思う。
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