DUO3.0例文解説メモ #476
DUO3.0例文の476本目です。
so as to…(…するために)を解説してみました。
tragedy
「惨劇」「悲劇」等の意味を持つ名詞。語源は、ギリシャ語でtrago(ヤギ)+oide(歌)→「ヤギの歌」ということ。ギリシャ悲劇で怪物サテュロ(上半身が人間、下半身がヤギ)に扮して歌う俳優がヤギの皮を着ていたことから、冒頭の意味につながっている。残念ながら、語源を覚えてもあまり有用ではない印象なので、例文暗唱を通じてそのまま単語を覚えてしまうのがよいと思う。
remember
「覚えている」「思い出す」「忘れない」等の意味を持つ動詞。語源は、re(再び)+mem(記憶)→「記憶に再び呼び戻す」ということ。ここから、①呼び戻すという行為に着目→「思い出す」、②呼び戻して記憶しているという状態に着目→「覚えている」「忘れない」となり、冒頭の意味につながっている。
この例文では、must be remembered(直訳:覚えられてなければならない)という助動詞+受動態の形で使われている。なお、似たような意味を持つ単語にremindやrecallがあるが、ニュアンスの違いについてはここで説明しているので忘れてしまった方は読み返して頂ければと思う。
so as to…
「…するために」という意味の表現。toだけでも伝えられるが、to不定詞には名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法があり、さらに副詞的用法の中にも「目的」「結果」「判断の根拠」「感情の原因」など文脈によって変わってくるので「目的」であることを明確化するために、副詞的用法のto不定詞にso asを付加した表現となる。
分解して考えれば、so(だから)+as(イコール)+to不定詞→「(前述の内容を受けて)だからto不定詞とイコールですよ」ということ。なお、この例文では否定形であるso as not to…(…しないために)という意味で使われている。
少し分かりにくい説明になっていると思うので、この例文に沿って数式ライクに説明をすると、The tragedy must be remembered(その悲劇は忘れられてはならない)=not to be repeated(繰り返す方向へ行かない)ということ。イコールが成り立つためには「繰り返されないようにその悲劇を忘れてはならない」となるため、冒頭で述べたようにso as to…で「…するために」という意味になる。前の例文で、in order to…という形も説明したが、so as to…の方がよりフォーマルな表現となる。
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