DUO Select 例文解説メモ #270
DUOセレクトの例文270本目です。
文法的には付加疑問文を用いた文章となります。
…, isn’t he?
「~だろう?」と同意を求める付加疑問文。文法ルールとしては「肯定文の場合はnotを加えて」「否定文の場合はnotを入れずに」文の後ろにくっつける形となる。
この例文に沿って考えれば、Bob’s stupidという肯定文に付加することになるので、notを加えたisn’t he?を付加するということ。肯定文に対して否定の付加疑問文をくっつけることで相手に選択を求める形になる。ここで、付加疑問文の語尾が上がれば尋ねる気持ちが強くなり、逆に下げれば自信をもっており念押しするニュアンスとなる。
この例文の音声を聞くと、Bob’s stupid, isn’t he?の付加疑問文末尾は上がっているので尋ねる気持ちが強いこと。そのため、話し手はこれはstupid(バカ)と思っており「そうだねよ?」と尋ねている形になると思う。
ちなみに、イントネーションを下げた場合は「stupid(バカ)だよね」という念押しのニュアンスとなる。この辺りの感覚は大西先生の本に詳しく説明されているので一読をお勧めする。
▶️(参考)DUO3.0の例文062:…, isn’t it?(~だろう?)
on the contrary
「それどころか」「逆に」等の意味を持つ口語表現。この表現で使われている名詞contraryは接頭辞contra-(反対)を含んでおり「正反対」という意味となる。そのため、on the contraryという形で「正反対に接触している」となり意訳すれば冒頭の意味となる。なお、定冠詞theが付いているのは「前述した内容の反対」という特定ができるためとなる。使い方としては、この例文のように先に述べた内容について否認・反論する形で使用される。
なお、似たような表現にDUO3.0の例文に出てくるon the other hand(一方では)があるが、こちらは「対比」を表す表現となるので混同して使わないように要注意。かく言う自分もベルリッツでon the other handと表現すべき所をon the contraryと言ってしまいネイティブの先生から注意されたのをよく覚えている。接頭辞contra-(反対)については、DUO3.0で出てくるcontradict(反論する)でも使われているし、contrast(コントラスト)という単語からもcontra(反対)という意味を推測できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文375:on the contrary(それどころか)
genius
「天才性」「天才」等の意味を持つ名詞。語源は、語根gen(生まれる)を持っており「生まれながらの才能」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文089:genius(天才)
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