DUO Select 例文解説メモ #346
DUOセレクトの例文346本目です。
interpret
「通訳する」「解釈する」等の意味を持つ動詞。語源は、inter(間の)+pret(取引する)→「間に入って取引する」ということ。
ここから、①異なる言語を話す人達の間に入って情報を取引する→「通訳する」、②ある対象と自身の間に入って情報を取引する→「解釈する」といった具合に前述の意味につながっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文522:interpret A as B(AをBとして解釈する)
phenomenon
「現象」「出来事」「驚異的な人」等の意味を持つ名詞。なお、この例文で使われているphenomenaはphenomenonの複数形となる。語源は、語根phen(輝く)を持っており、「輝く」→「光を当てる」→「見えるようにする」→「現象」「出来事」といった具合に意味が派生した単語となる。
また、前述した意味の推移から分かるように「輝く=突出したもの」というようなニュアンスもあるので「驚異的な人」という意味はここに由来しているのではないかと思う(調べたわけではないが)。
なお、理系であれば、physical phenomenon(物理現象)という熟語で知っている人もいると思う。その他の身近な例としては、AMDが出しているPhenomというCPUがある。このネーミングはphenomenal (驚異的な、すごい)に由来しているらしい(あまり身近な例ではないかもしれないが)
▶️(参考)DUO3.0の例文265:phenomenon(現象)
I have no idea
「全く知らない」という意味のフレーズ。ideaには「考え」「思い付き」「意図」等の意味があるが、この表現では「知識」という意味で使われている。そのため直訳すれば「私は知識が全くありませんよ」となり「全く知りませんよ」という意訳になる。
なぜ、ideaがなぜこのように沢山の意味を持つのかは語源を調べてみると面白い。ideaの語源はギリシャ語のイデアから来ており、「見る」「知る」という動詞であるideinn(イデイン)に由来している。もともとは「見られるもの」を表し「姿」「外観」といった意味を持っていたが、哲学者として有名なプラトン(社会の授業で一度は聞いたことがある名前だと思う)が「肉眼で見える形」ではなく、心の目で見ることができる「ものごとのあるべき真の姿」といった意味を与えている。
ここからはちょっと推測になってしまうが、「ものごとのあるべき真の姿」という意味合いはDUO3.0で出てくるideal(理想)という単語に色濃く出ており、ideaという単語は「肉眼で見える形」ではなく「心の目(頭の中)で見える形」として理解しておくとよいと思う。
このような形で理解しておけば、心の目で見える形→①ふとした思い付き(アイデアという形が突然現れる)、②考え(頭の中で形になるように作ったもの)、③知識(頭の中で形になったもの)、④意図(こうしようと形作って考えたもの)といった具合につなげることができると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文160:I have no idea(全く知らない)
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