DUO Select 例文解説メモ #157
DUOセレクトの例文157本目です。
apparently
「(外見から)~のようだ」「(聞いた情報によると)~らしい」等の意味を持つ副詞。語源は、ap(~の方へ)+par(前に来る)+ent(進行形語尾)+ly(副詞語尾)→「視界の前に来るように」ということ。ここから「見た目でそのように見える」といったニュアンスとなり、さらにそれが「聴いた情報」にも拡張されて冒頭の意味につながっている。
なお、DUOの例文には出てこないが形容詞apparentの副詞形となる。両方とも動詞appear(見える)から来ているが、apparentには「明らかな」「明白な」等の意味があるのに対して、apparentlyにはそのような意味がないので要注意。マインドマップ風にまとめると下図のような感じとなる。
▶️(参考)DUO3.0の例文282:apparently(~のようだ)
fall in love with…
「…と恋に落ちる」という意味の表現。分解して考えれば、fall(落ちる)+in(範囲)+love(恋)+with(一緒)→「…と一緒に恋という範囲に落ちる」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文178:fall in love with…(…と恋に落ちる)
clerk
「店員」「販売員」「ホテルフロント係」「事務員」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源はもともと「聖職者」というところから来ており、当時「聖職者」は「学者」でもあったことから「学者」という意味も持つようになる。そして、時代が進むにつれ学者は読み書きできる能力があることから「書記」という意味でも使われ始め、書記は代表者の横で補佐をするというニュアンスから「助手」や「事務員」という意味にも派生した。
そしてこの「助手」という意味が日常業務にも使われるようになり、①買い物客を助ける人→「店員」「販売員」、②ホテルで客を助ける人(受け付ける人)→「ホテルフロント」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、上で説明したようにclerkは「読み書きできる」ということと関連性があるため、「事務員」という意味では「収支等の記録をする人」というニュアンスが強い気がする。ざっくりとclerkの語源を意味のつながりを重視して書いてみたが(一部端折っていたりするが)、辞書でclerkという単語を引いてみると説明をした単語がずらっと並んでいるので、ちょっと感動するのではないかと思う(自分はちょっと驚きました)。
▶️(参考)DUO3.0の例文379:clerk(販売員)
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