DUO Select 例文解説メモ #106
DUOセレクトの例文106本目です。
despiteとin spite ofの違いはよくテストの問題で出る印象があるので併せて覚えておくとよいと思います。
despite
「~にも関わらず」という意味の前置詞。語源は、de(下に)+spite(見る)→「何かを下に見る」ということ。ここから「重要視しない」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
despiteとin spite ofの違い
両者とも「…に関わらず」という意味を持つ表現となり、in spite of…(…に関わらず)はリンク先の例文で使われている。ここでは、両者のニュアンスの違いについて簡単に説明する。
まずdespiteは上述したように「重要視しない」という語源イメージとなる。そして、in despite of…(…の軽蔑の中で)という形で使われ、ここから「…に関わらず」という意味につながっている。更にここから、①in despite of が省略されてdespiteだけとなる、②despiteのdeが消えてspiteのみとなり、in spite of…となる。という2つの流れに分岐している。
①と②はほぼ同じ意味を持つらしいが、どちらかというとdespiteの方が固い印象(in spite ofよりも書き言葉でよく用いられる)になるらしい。
ちなみに、ポルトガル語でもem despeito de…(~に関わらず)という表現はあるが、②に相当するものはなかった。この辺りは言語の発展過程で変わってきたのだと思う。余談になるが、英語ではdespite ofというのは間違いだが、それに相当するポルトガル語despeito deではOKというのは少し面白いと思った。
▶️(参考)DUO3.0の例文088:despite(…に関わらず)
threat
「脅し」「脅迫」等の意味を持つ名詞。語源は、語根thr(押し潰す)を持っており「精神的な圧力」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。なお、DUO3.0では同語根を持つ単語としてintrude(邪魔をする)が出てくるので気になる方はそちらも読んで頂けると語源ネットワークが強化されると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文343:threat(脅し)
stand up for…
「…を支持する」「…を擁護する」等の意味を持つ句動詞。stand up自体も「立ち上がる」「立っている」等の意味を持つ句動詞となるが、それにfor(~のために)を加えると比喩的な意味での立ち上がる(助ける)というニュアンスとなり冒頭の意味につながる。
stand up(立ち上がる)+for(~に向かって)というイメージを持っておけば特に問題ないと思う。なお、…には「考え」「人」等が主に来ることになる。この例文では自由と正義のために立ち上がるという意味で使われている。
▶️(参考)DUO3.0の例文343:stand up for…(…を支持する)
justice
「正義」「正当」等の意味を持つ名詞。語源は、語根jus(法律)を持っており、正当・公平といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。
なお、語根jus(法律)を持つ単語としては、DUO3.0で出てくるjury(陪審)、justice(正義)、judge(判断する)等の単語がある。ちなみに、justifyを使った諺としては、Circumstances may justify a lie(嘘も方便)もある。
▶️(参考)DUO3.0の例文074:justify(正当化する)
liberty
「自由」「解放」等の意味を持つ名詞。語源は、liver(自由)+ty(名詞語尾)→「自由」となり冒頭の意味につながっている。 Statue of Liberty(自由の女神)でお馴染みの単語となる。
なお、同語根を持つ単語に、deliver(配達する)、liberate(解放する、DUO例文には出てこない)等がある。
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