DUO Select 例文解説メモ #282
DUOセレクトの例文282本目です。
on boardは飛行機に搭乗中という意味ですね。on(接触)の感覚をしっかり掴んでおきたいところです。
turn off
「明かりを消す」「エンジンを止める」「水やガスを止める」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、turn(回す)+off(オフ)→「何かを回してオフする」ということ。ここから「つまみを回してOFFする」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
<turn on/off>は電気製品のスイッチをON/OFFするという意味でよく使われる句動詞となる。昔のスイッチはダイアル式のものが多かったので、その名残で今でもturnが使われてるのではないか思う。例としては、turn off the light(電気を消す)、turn off the TV(テレビを消す)などがある。
ただ、最近の電気製品はほとんどスイッチ式なので、switch on/offも使われることもある。ちなみに、目的語の位置はturn the light off, turn off the lightどちらでも問題ないが、代名詞を使う場合はturn it offのように動詞と副詞の間に入れる必要があるので要注意。この辺りはこちらで説明しているので気になる方は一読頂ければと思います。
▶️(参考)DUO3.0の例文102:turn off(水やガスを止める)
cell phone
「携帯電話」という意味の表現。単にcellと略されることもある。英語に関係ない雑学となってしまうが、携帯はセルラー方式という無線通信方式を利用していた。具体的には、下図のように地域ごとに基地局を設置し、そのエリアの通信はその基地局が担当するという感じ。この区切が細胞のセルのように見えることからセルラー方式と呼ばれる。そのため、携帯電話はもともとcellular phoneと呼ばれており、それがcell phoneと略されて冒頭の形につながっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文111:cell phone(携帯電話)
while…
「…している間に」「…する一方」「…する限りは」等の意味を持つ接続詞(他品詞の意味もある)。語源はスペルからは想像できないが、quite(静かな)と同じ語根qui(休む)を持つ単語で「休憩時間」→「ある時間」といった具合に意味が派生した単語となる。そこから「…の間」という意味を持つ接続詞として使われるようになっており「…する間」というのがコアの意味となる。
ここで、AとBを文章とすると、while A, Bで「Aする間にBが起きる」→「AとBが同時に起こっている(同時にAとBを見る)」といった感覚となる。また文脈によっては同時に見る(起こる)ことで、「…する一方で」「…だが」といったニュアンスにもなり、冒頭の意味につながっている。個人的には、文脈によって訳された結果である冒頭の訳を覚えても話す上では役に立たないので、コアとなる意味を押さえて、そこから文脈に応じて意味を派生して考えていくというアプローチが効率的だと思う。
なお、この例文ではPlease turn off your cell phone while you are on board.といった具合に赤字が省略されていることを踏まえて「携帯の電源を切ってください」「搭乗している」ということが同時に起きているということ。よって、搭乗中は電源切ってくださいという和訳になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文069:while…(…している間に)
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