DUO Select 例文解説メモ #030
DUOセレクトの例文30本目です。
hostility
「敵意」「敵対心」「反対」「反抗」等の意味を持つ名詞。語源は、host(見知らぬ人)+-ility(名詞語尾)→「見知らぬ人」ということ。ここから「見知らぬ人を敵」と捉えて前述した意味につながっている。
なお、host(見知しらぬ人)と説明したが、ほとんどの人は「主人」「ホスト」といった意味を真っ先に浮かべると思う。これは、host(見知らぬ人)を「客」と見なし、更に「客ももてなす側」の意味でも使われていたことに由来するらしい(当時は、互いをもてなし合う関係や制度があったらしいが詳細は調べきれなかった)。
また、少し脱線してしまうが、同語源を持つ身近な単語にhospital(病院)があり、これは、hospi(見知らぬ人)+al(名詞語尾)→「見知らぬ人を受け入れる」ということ。ここから「来客用の部屋」を意味するようになり、遠征中の兵隊がhospitalに泊めさせてもらうこともあり、hospitality(おもてなし)の一環として怪我の治療を行っていたことからhospital(病院)という意味を持つようになったらしい。
▶️(参考)DUO3.0の例文150:be hostile to…(…に強く反対する)
toward
「…の方に」という意味の前置詞。語源は、to(到達)に接尾辞-ward(その方向へ)を付加して「その方向へ」ということ(到達の意味は含まない)。ちなみに、アメリカ英語ではtoward、イギリス英語ではtowardsとなる。
なお、 接尾辞-ward(その方向へ) は語根verse(回転)に由来している。「回転してその方向へ行く」「回転しての部分がなくなり、単にその方向へ」という意味でも使われる。
同接尾辞を持つ単語に次のようなものがある。
- backward(後ろに回転してその方向へ→後ろに)
- forward(前に回転しその方向へ→前に)
- awkward(awkは逆→正しくない方向へ→気まずい)
intense
「激しい」「熱心な」「集中した」等の意味を持つ形容詞。語源は、in(中に)+tens(伸ばす)→「伸ばして中に入る」ということ。ここから「目標に向かって何かを伸ばしていく」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
具体的には、①目標に向かってピンと線を伸ばしている様→「激しい」、②目標に真っすぐ向かっていく様→「熱心な」「集中した」といった感じとなる。似たような単語にintensiveがあり、言語の短期集中コースという意味でintensive courseという表現がある。
▶️(参考)DUO3.0の例文048:intense(激しい)
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