DUO Select 例文解説メモ #104

DUOセレクトの例文104本目です。
Theyが「両者」と訳されてます。私とあなたは妥協が必要という意味であればwe(私たち)は妥協が必要と言えます。そのため、第三者となる人を二人想定して双方がという意味でtheyを「両者」と訳しているのだと思います。

(YouTube動画版もあるのでご活用ください)
compromise
「妥協する」「損なう」「(基準に)背く」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、com(一緒に)+promise(約束する)→「一緒に約束する」ということ。
ここから、①双方が納得するレベルでの合意→「妥協する」、②要求が100%満たされない→「損なう」「(基準に)背く」といった具合に冒頭の意味につながっている。要は、立場の違う人や国が合意するには双方の主張を100%満たせないため歩み寄りが必要ということ。
▶️(参考)DUO3.0の例文027:compromise(妥協する)
in order to…
「…するために」という意味の表現。toだけでも伝えられるが、to不定詞には名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法があり、さらに副詞的用法の中にも「目的」「結果」「判断の根拠」「感情の原因」など文脈によって変わってくる。そのため「目的」であることを明確化するために、副詞的用法のto不定詞にin orderを付加した表現。
orderは#035で説明しているように色々な意味を持っているが、in orderで「順序の中で」ということ。そして、何の順序かと言うと、後続するto…の指し示す方向に行くための順序となる。少し分かりにくい説明になっていると思うので、この例文に沿って説明をする。
まずtoの直前までを直訳すれば「彼らは妥協が必要だ」となる。そして、to(指し示す)以下は「その論争に終止符を打つ」となるので、全体で「 その論争に終止符を打つのに向かって、彼らは妥協が必要だ」ということ。
少し長い説明になってしまったが、以上の説明から、in order to…という表現で「…するために」という目的を表す意味となる。また、longmanにはtoよりもin order toの方がフォーマルな表現となるため、文章でよく用いられるとの記載がある。
▶️(参考)DUO3.0の例文136:in order to…(…するために)
put an end to…
「…を終わらせる」という意味の表現。分解して考えれば、put an end(終わりを置く)+to…(…を指し示す)→「指し示す先(…)に終わりを置く」ということ。この例文の場合は、the dispute(その論争)が続いているので、「その論争に終わりを置く」→「その論争を終わらせる」ということ。
なお、この場合の前置詞toは「指し示す」という感覚で捉えておくとよいと思う。この辺りの背景が気になる方は前置詞to(…に次いで)の解釈を読み返して頂ければと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文440:put an end to…(…を終わらせる)
dispute
「論争」「言い争い」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、dis(離れる)+pute(考える)→「それぞれ離して考える」ということ。
もともとは商業関係で使われていた用語で、個々のアイテムを別々に離して考え、最後にその合計の計算を示すというような意味で使われていたらしい。そこから、「見積もる」「評価する」といったニュアンスとなり、その過程で「皆と議論していた」ことから冒頭の意味につながっている。
語源のイメージから分かるように、感情的に言い争っているのではなく理性的に自分の意見を出し合っているようなニュアンスを持つ単語となるので、この例文を暗唱する際にもそのようなイメージと紐付けながら行うとよいと思う。
<disputeとargueの違い>
DUO3.0の解説で動詞のdisputeと類似単語であるargueのニュアンスの差異をまとめているので気になる方は参考にして欲しい。
▶️(参考)DUO3.0の例文453:dispute(論争)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません