DUO Select 例文解説メモ #267
DUOセレクトの例文267本目です。
as if he were an alienは仮定法過去になってます。
lose one’s temper
「(突然)怒り出す」「かっとなる」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞temperは「怒りっぽさ」「気分」「気質」等の意味を持っており、語源は、語根temp(適切に混じる)を持っており「(人についての要素が)適切に混合された状態」といったニュアンスを持つ単語となる。加えて、この語根はtemporary(一時的に)という単語でも使われているように「区切りを持った期間(短い時間)」というニュアンスも併せ持っている。
そのため、①平常時の適切に混合された状態→「気分」「気質」、②短い期間で適切な状態から外れる性質→「怒りっぽさ」といった具合に前述の意味につながっていると考えられる(ちょっと確証がないが)。
なお、この例文で使われているlose one’s temperという形で「適切に混合された状態を失う」→「突然怒り出す」といった具合に冒頭の意味につながっているのだと思う(この場合は語源イメージで考えると分かりやすい)。また、have a temper(怒りっぽい)という表現もあるがこちらは上述②の意味になると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文370:lose one’s temper((突然)怒り出す)
treat
「扱う」「治療する」「もてなす」「処置をする」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、語根treat(引っ張る)を持っており「何かを引っ張る」ということ。
ここから、①人やモノを引っ張る→「扱う」、②病気の人を良い方向に引っ張る→「治療する」、③人を楽しませる方向に引っ張る→「もてなす」、④モノを良い状態にするため引っ張る→「処理をする」といった具合に冒頭の意味につながっている。
ちょっと脱線するが、アメリカのハロウィンでは子供が仮装して近所の家に行き、Trick or Treatと言ってお菓子をもらう(チャーリーとチョコレート工場でこのシーンを見た記憶がある)。ここでのtrick は「悪戯」、treat は「ご褒美」という意味で、「お菓子くれないなら、いたずらしちゃうよ」と言って、家の人からお菓子をもらうということ。
▶️(参考)DUO3.0の例文203:for one thing(一つには)
as if he were an alien
「まるで彼が宇宙人のように」という意味の表現。文法的には仮定法過去となっており「現在の事実に反する(起きうる可能性が低いものも含む)」ことを表すときに使われる形となる。この例文の場合は「彼は宇宙人ではない」という事実に反して「まるで宇宙人のように」振舞っているということ。学校で習う典型的な文章を挙げれば、if I were a bird(もし私が鳥であれば)…という文章も仮定法過去の一例となる。
なお、仮定法過去の場合は文法的にはこの例文のようにwereを使うのが正しいとされているが口語ではwasを使うことが多くなっている。仮定法過去についてはこちらでまとめているので一読頂けると理解が深まると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文151:as if he were somebody(まるで大物のように)
alien
「宇宙人」「エイリアン」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。illegal alien(不法滞在者)という熟語として使われることもある。語源は、al(越えて)という語根を持ち、「何かを越えてきた人」ということ。
ここから、①地球外から来た人→「宇宙人」「エイリアン」、②他国から来て不法滞在している人→illegal alien(不法滞在者)といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、語根al(越えて)を持つ単語としては、DUO3.0で出てくるalter(変える)があるのでそちらの内容も読んで頂けると単語のつながりが強化されると思う。また、語根にリンクを貼っておいたのでどのような単語で使われているかについても併せて確認しておくことをお勧めする。
▶️(参考)DUO3.0の例文491:alien(宇宙人)
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