DUO Select 例文解説メモ #209

DUOセレクトの例文209本目です。

(YouTube動画版もあるのでご活用ください)
Even if
「たとえ…でも」という意味の表現。if…にevenを入れて強調した形となる。ちょっと理屈っぽい話になるが、なぜevenを入れて強調のニュアンスになるのか気になる方は下記を読んで頂ければと思う。
evenを入れてなぜ強調になるか?
evenは「~さえ」「~ですら」等の意味を持つ副詞(他品詞の意味もある)。基本イメージは「均一な」「引き分けの」「平ら」といった形容詞の意味から分かるように「平ら」とういこと。日本語で「これでイーブンね(おあいこね)」という表現をするので感覚は分かると思う。
そして、この感覚を図示すれば下図のようなイメージとなる(存在するギャップを何かで埋めてイーブンにするということ)。
この例文の場合「彼のことを聞いたことがあれば、彼の作品に馴染みがある」という基準に対して「彼のことを知らない人でも」というギャップをevenで埋めて平らにし、それが結果的に強調につながっているということ。DUO3.0の例文188でも例文に沿って説明しているので説明がちょっと分かりにくい方はそちらも読んで頂ければと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文188:even(さえ)
hear of…
「…について聞く」という意味の表現。分解して考えれば、hear(聞く)+of(関連)→「…について聞く」となり冒頭の意味となる。ちなみに、hear from…とすると「…から連絡がある」という意味なる。この辺りは前置詞のコアをしっかりと把握することで対処できると思う。
be familiar with…
「…について知っている」という意味の表現。この表現で使われているfamiliarはスペルからも想像できるようにfamily(家族)と同語源で「馴染みの」という意味を持つ形容詞となる(名詞の意味もある)。そのため、be familiar with…という形で「…について馴染みがある」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
なお、この場合の前置詞withは「~について」という意味となる(withのイメージはこちらを参照)。また、familiarという単語は「見覚え」「聞き覚え」という意味も表すことができ、She looks familiar(彼女は見覚えがある)、His voice sounds familiar(彼の声は聞き覚えがある)といった表現にも使える。
▶️(参考)DUO3.0の例文015:be familiar with…(…について知っている)
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