DUO Select 例文解説メモ #007
DUOセレクトの例文7本目です。
someは基本的な単語になりますが「ぼんやり感」がコア。この感覚を意識して例文暗唱するとよいと思います。
some
「いくつかの」「ある」等の意味を持つ形容詞(他品詞の意味もある)。someは「ぼんやりとそこにある」というのが基本イメージ。具体的な数はわからないけどそこにあるということ。something(何か)やsomeone(誰か)といった身近な単語からもこのぼんやり感がイメージできると思う。
この例文では「人工知能を活用しいる科学者も何人かいるよ」という意味となる。中学や高校ではsomeをいくつかのと訳すように教えられた記憶があるが、訳に反映するとちょっと変な和訳(何人かの科学者は…)になるのでDUOの和訳のように「…する科学者もいる」という訳がしっくりくる。
なお、someのイメージは下図の左上のような感じになると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例60:some(いつつかの)
scientist
「科学者」という意味の名詞。語源は、science(科学)+ist(専門家)→「科学を専門とする人」となり冒頭の意味につながっている。
なお、scienceを深堀すると、sci(知る)+ence(名詞語尾)→「(事象を)知ること」となっており、ここから「科学」という意味につながっている(*)。
(*)語根sciには「切る」という意味が元にあり、science(科学)は事象を切って区別する(=知る)となり、語根sciが「知る」「理解する」という意味も持つようになっている。
make use of…
「…を利用する」「…を活用する」等の意味を持つ表現。単純にuseを使うのではなく、物事をコネコネして作り上げるというようなニュアンスを持つmakeを使っていることから「手間をかけてでも何とか」というようなフレーバーも感じられる。
そのため、ofに続く内容は「非常に有用で価値があるもの」が続く印象がある。なお、この例文ではartificial intelligence(人工知能)が続いており上述の説明とも感覚的に一致すると思う。
ちなみに、この文章では進行形の形で使われているが「地震を予測するという目的に向かって継続的にAI(人工知能)を活用している」というニュアンスになるためだと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文264:make use of…(…を利用する)
predict
「予測する」という意味の動詞。語源は、pre(事前に)+dict(言い渡す)→「事前に言い渡す」となり冒頭の意味につながっている。
語根dict(言い渡す)を持つ単語として、dictionary(辞書)やdictator(独裁者)といった単語があることから想像できるように、語根dictは「人に対して指導したり、厳粛に言い渡す」といったニュアンスを持っている。
そして、その裏には「根拠」「権力」などの人を説得するための何かを感じられると思う。そのため、この例文のようにscientists(科学者)という単語ともマッチして「色んなデータを分析した結果」「専門家の経験に基づいて」といったフレーバーが付加されているのだと思う。
▶️(参考) DUO3.0の例文91:predict(予測する)、例文373:dictator(独裁者)
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