DUO Select 例文解説メモ #057
DUOセレクトの例文57本目です。
come aboutという句動詞はDUO3.0では出てきません。句動詞は基本動詞と前置詞(副詞)の組み合わせなので個々のコアイメージをしっかり把握していれば対処できます。
historic
「(場所・建物等が)歴史のある」「歴史に残る」「過去に発生した」等の意味を持つ形容詞。語源は、history(歴史)+ic(形容詞語尾)→「歴史に関する」ということ。ここから、歴史に残るような「偉大な」「重要な」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、類似単語としてhistorical(歴史の)もあるが、こちらは単に「歴史に関する」という意味を持つ単語。もともと両単語は同じような意味で使われていたようだが、英語の進化の過程で上記のような使い分けがされるようになったらしい。
このような使い分けは覚えるしかないと思うが、historic discovery(歴史的発見)という表現からhistoricが「偉大な」というニュアンスを持つというのは紐付けられるので、その辺りも意識しながら例文暗唱するとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文056:historic(歴史に残る)
discovery
「発見」「発覚」等の意味を持つ名詞。動詞discover(発見する)の名詞形となるため、便宜上discoverの説明から始める。discoverの語源は、dis(反対)+cover(覆う)→「覆ってるものを取り外す」ということ。ここから「これまで覆われていたものが露になる」といったニュアンスとなり、前述の「発見する」という意味につながっている。そして、discoveryはその名詞形となるため冒頭の意味となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文056:discovery(発見)
come about
「起こる」「発生する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、come(来る)+about(周辺)→「周辺に何かが近づいてくる」ということ。なお、comeはこちらで説明しているように「話題にしている場所」に近づくということ。この例文の場合は「話題にしている場所」=「私たちの世界(現実)」と考えられる。
少し分かりにくいので例文に沿って考えれば、Many historic discoveries(多くの歴史的な発見)がcome about(現実にやってくる)+by accident(偶然)となり、意訳すればDUOセレクトの和訳となる。
by accident
「偶然に」「故意ではなく」等の意味を持つ表現。同表現で使われているaccidentの語源は、ac(~の方へ)+cid(落ちる)+ent(現在分詞語尾)→「(自分の)方に何かが落ちてくる」ということ。ここから、「事故」という意味以外に「偶然の出来事」という意味も持つ単語となっている。
以上のことを踏まえて、同表現を分解すれば、by(傍)+accident(偶然の出来事)→「偶然の出来事の傍」となり意訳すれば冒頭の意味につながる。
by accident(偶然に)という形でよく使われるので、例文暗唱を通じて同表現をフレーズ的に覚えてしまい、そこからaccidentが「偶然」というニュアンスを持つ単語であるという認識につなげるのがよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文470:by accident(偶然に)
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