DUO Select 例文解説メモ #103
DUOセレクトの例文103本目です。
giveを使った第四文型の例文です。
give A B
「A(人)にB(モノ)を与える」という意味の表現。いわゆる第四文型となっており、後ろに目的語を2つ(人とモノ)取ることで、対象間でモノの受け渡しを表す文型となる。giveはその第四文型を取ることができる動詞の一つで、この例文のように物理的なモノだけでなく色んなものを渡すことができる。この辺りの感覚については、大西先生の本で説明されているので気になる方は一読をお勧めする。
▶️(参考)DUO3.0の例文073:give A B(A(人)にB(モノ)を与える)
specific
「特定の」「明確な」「固有の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、species(種)+ific(形容詞語尾:~にする)→「種にする」ということ。種というのはある特徴を持った集まりなので「種にする」→「ある特徴を持つ」となり冒頭の意味につながっている。具体的には、ある特徴を持てばそれは「明確」かつ「固有」のものとなり、複数の中から「特定」することができるということ。
極端な例かもしれないが、人と鳥の集団をイメージした時に、その中から鳥を選び出すのは、鳥という種の特徴が「明確」かつ「固有」となるため、容易に「特定」できるということ。ちなみに、接尾辞ific(~にする)は、語根fic(作る)が形容詞を作るための接尾辞となったものなので、語根fic(作る)の形容詞形といった感じになる。
▶️(参考)DUO3.0の例文390:specific(特定の)
instruction
「指示」「指導」等の意味を持つ名詞。語源は、in(中に)+struc(建てる)+tion(名詞語尾)→「(人の中に)何かを建てる」というイメージから冒頭の意味につながっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文367:instruction(指示)
so as to…
「…するために」という意味の表現。toだけでも伝えられるが、to不定詞には名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法があり、さらに副詞的用法の中にも「目的」「結果」「判断の根拠」「感情の原因」など文脈によって変わってくるので「目的」であることを明確化するために、副詞的用法のto不定詞にso asを付加した表現となる。
分解して考えれば、so(だから)+as(イコール)+to不定詞→「(前述の内容を受けて)だからto不定詞とイコールですよ」ということ。なお、この例文では否定形であるso as not to…(…しないために)という意味で使われている。
少し分かりにくい説明になっていると思うので、この例文に沿って数式ライクに説明をすると、Give them specific instructions(彼らに明確な指示を与えなさい)=not to confuse them(彼らを混乱させる方向へ行かない)ということ。イコールが成り立つためには「彼らが混乱しないよう指示を与えなさい」となるため、冒頭で述べたようにso as to…で「…するために」という意味になる。
次の例文で、in order to…という表現が出てくるが、so as to…の方がよりフォーマルな表現となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文476:so as to…(…するために)
confuse
「混乱させる」「混同する」等の意味を持つ動詞。語源は、con(一緒に)+fuse(注ぐ)→「一緒に注いで混ぜ合わせる」ということ。一緒に混ざったものは区別がつかなくなってしまため冒頭の意味につながっている。
なお、語根fuse(注ぐ)を持つ単語としては、後の例文で出てくるrefuse(断る)、fusion(融合)、電気部品のfuse(ヒューズ)等がある。
少し本題から脱線するが、fusionは「融合」以外に「溶融」という意味も持っている。語源に遡って考えると、fuse(注ぐ)+ion(名詞語尾)→「注ぐこと」ということ。金属を注ぐには溶かす必要があることから「注ぐこと」→「溶融」という意味になり、2つ以上の金属を溶融して固めれば「融合」したものができる。また、fuseは、過電流が流れたときに内部の線が発熱・溶融して電流を遮断する保護部品のこと。そのため、「溶融する部品」ということができる。
▶️(参考)DUO3.0の例文016:confuse A with B(AとBを混同する)
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